ニュース 2023.02.27. 17:56

「なぜ彼らが頂点に上りつめていくか分かった」侍ジャパン・栗山監督が宮崎キャンプを総括

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27日、キャンプ最終日に客席へサインボールを投げ込む侍ジャパンの栗山監督

11日間に渡る宮崎合宿打ち上げ


 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」は27日に宮崎合宿を終了。栗山英樹監督は「寒い日もある中でケガだけ怖かったんですけど、ある意味順調に選手たちが前に進んでくれた。さすが一流の選手たちだなと、良い10日ちょっとの時間だった」と充実したキャンプ期間を振り返った。

 今回の合宿にはダルビッシュ有投手(MLBパドレス)がメジャーリーガーで唯一参加。投手陣は日米通算188勝の実績を誇る右腕を中心に結束する姿が見られ、野手陣も各球団のレギュラー選手たちが新たな刺激を受けながら高め合う日々を過ごしてきた。

 全体練習後にも精力的に個人練習に励む選手たちの姿を見た指揮官は、「なんで彼らがここまで頂点に上りつめていくかっていうのも分かったし、そうだろうなと思っていた。やっぱり練習しないと上手くならないことがよくわかるし、それがやらされるのではなく、自分で考えてやれるっていうのが大事なんだなと。自分が考えていたことを証明してくれた」と話し、日々成長を目指し汗を流すナインの姿を、頼もしそうに振り返っていた。

 他のメジャーリーガーたちも3月1日から始まる名古屋遠征から順次合流予定で、栗山監督は「化学変化がどのように起こるのか。例えば、今回はダルビッシュ投手1人でしたけど、明らかに変化が起こっているので、さらに選手が揃って、変わっていくのを信じています」と、大谷翔平選手(MLBエンゼルス)らの合流後に起こるであろう新たな化学反応にも期待を寄せた。

 侍ジャパンは今後、3月3日と4日に中日と2連戦(バンテリンドーム)、同6日に阪神、同7日にオリックス(ともに京セラドーム大阪)との強化試合を経て、同9日のWBC初戦・中国戦に臨む。

 栗山監督は「合宿に入ってきた時から、自分の中では戦いが始まっている感じで入りましたけど、『さぁいよいよ!』というね、『準備終わりました!』っていう感じなんでね。あとは選手に迷惑をかけないようにやること、それから決断もしなければならないこと。選手に嫌な思いをさせるかもしれないけれど、とにかく勝つために全力を尽くすのが大事なんで、しっかり肝に銘じてやっていきたい」と力を込めた。
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