「怪我がなかったのが一番の収穫」
野球日本代表「侍ジャパン」の村上宗隆選手(ヤクルト)が27日、宮崎合宿最終日の練習を終え、「怪我なく実戦もできましたし、練習も強度を上げてできたので、すごく良い期間になりました」と11日間のキャンプを振り返った。
最終日は打撃練習で125スイング中3連発を含む18本の柵越えを披露。山川穂高(西武)と並んでホームランを量産し、最後は右翼席へのアーチで全体練習を締めくくった。
打ち上げの手締め後も、バットを手に山田哲人(ヤクルト)らとともに室内練習場へ。合宿期間中は精力的にトレーニングを積む姿が見られたが、村上は「怪我をしないというところを全面に練習して、トレーニングもしっかりできましたし、WBCに向けてもそうですし、1年間戦う体力もついたなと思います。怪我がなかったのが一番の収穫だと思います」と頷いた。
調整してきた感覚を確認する場でもあったソフトバンクとの壮行試合2連戦では、合計7打席に立ち4打数ノーヒット、3四球1三振の成績。「まだ(WBCまで)4試合ありますし、また課題は出てくると思いますけど、現段階ではある程度バッティング練習だったり良い形でできているので、あとは逆方向に伸びる打球を打てればなという感じです」と本大会開幕に照準を合わせた。
1日から始まる名古屋遠征からは、大谷翔平選手(MLBエンゼルス)ら、メジャー組が続々とチームに合流してくる予定。村上は「宮崎である程度チームとして会話もできている中で新しい選手が入ってくるので、新しい選手がすんなりと入って来れる環境を作るのが僕らの仕事だと思いますし、しっかりコミュニケーションを取りながらやっていければ」と話した。
侍ジャパンは今後、3月3日と4日に中日と2連戦(バンテリンドーム)、同6日に阪神、同7日にオリックス(ともに京セラドーム大阪)と強化試合を実施。同9日に東京ドームでWBC初戦・中国戦を迎える。