「順調だと思います」とした一方で…
27日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2023』に出演した野村弘樹氏と笘篠賢治氏が、侍ジャパン壮行試合に登板した山本由伸に言及した。
山本は26日、ソフトバンクとの強化試合2戦目に先発登板。3回を投げ39球、2失点という内容だった。
今季から取り組んでいる、左足をあまり上げない新フォームでのピッチング。失点は許したものの、柳田悠岐から153キロの直球で空振り三振に斬るなど、力強い投球でファンを沸かせた。
野村弘樹氏も「足を上げないで投げるのがどうなんだという話があるんですけど、球速は出てますし、少しボールが高いかなという気はしたんですけど、この時期を考えるとそんなに気にしなくていいと思う」と印象をコメント。
つづけて、「これからゾーンを低めにする作業が出来ると思うので、心配はしてないですね。順調だと思います」と右腕のパフォーマンスを振り返った。
一方で、笘篠氏は「私たちが昔から聞いていたのは、軸足にためて、どちらかと言うと、しっかり足を上げるくらいでパワーをため込んでから投げるという考えしか持っていなかった。すぐに体重移動に移ってしまうので、疑問しかないんですけどね」とし、これまでの経験から、新フォームの動きでは本来ボールに力が伝わりづらいはずという見解を示す。
それでも、このフォームでも2月下旬の段階で150キロ超えを連発。不安を払しょくする投球を見せているが、野村氏も「なぜこうなったのかはやっぱり聞いてみたいですよね。クイックであれば当然なんですけど、ランナーがいない状態でなぜこの投法になったのか、本人から聞き出さないと。2年連続で投手四冠を獲った男ですから、我々がどうこう言うよりも、本人の口から聞いてみたいですね」と興味津々。
日本球界を代表する投手に登り詰めてもなお、さらなる高みを目指して。侍ジャパンでもエースとして期待がかかる山本由伸の本番での投球が楽しみだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』