今季初実戦では2回無失点
27日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2023』に出演した野村弘樹氏と笘篠賢治氏が、各球団の春季キャンプのトピックスを振り返りながらトークを展開。楽天・田中将大投手について言及した。
田中は2月23日の広島戦で今季初となる実戦登板。2回無失点の内容で、順調な調整ぶりを見せた。
開幕投手の大役が内定している右腕だが、日本球界復帰後の2シーズンでは計13勝に終わり、今季は投球フォームの改良に着手。グラブの位置や左足をクロスステップに変更するなど新投法で、3月30日に照準を合わせる。
野村弘樹氏は「本人の中で体の使い方、バランス、タイミング色々思いついたのか、考えがある中でのピッチングだと思う」としつつ、「これが完成形だとは思っていないんですよ」とコメント。
「この時期というのも考えて、自分がタイミング良く、一番力が伝わるにはどうしたらいいかという考えのもとで、やっていると思う」とし、あくまでも完成形ではないと強調する。
その上で、「コンディションは問題ないと思う。あとは実戦を重ねながら、煮詰めていくかだと思う。3月の半ばくらいに、どの形でどういうピッチングをするのか楽しみ」と新フォームでのピッチングに期待を寄せた。
さらに笘篠氏は「これだけ実績をあげているピッチャーでも、こうやって自分の何かを掴もうと、課題とテーマを持ってキャンプから進めていくという、自分のこだわりばっかりじゃなくて、さらにさらにと向上心が常に出ているという証拠ですよね」と語り、常にレベルアップを追い求めるベテラン右腕の姿勢を称える。
高校時代を過ごした北海道で迎えるシーズン開幕。新球場・エスコンフィールドHOKKAIDOのこけら落としで、生まれ変わったベテランがどんなパフォーマンスを見せるのか。今から楽しみだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』