清水コーチ「迷ってるんですよ」
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の清水雅治外野守備走塁コーチが1日、バンテリンドームでの練習後に“外野手の布陣”について言及した。
右翼のレギュラーとして期待されていた鈴木誠也(MLBカブス)が故障の影響でWBC出場を辞退し、中堅をメインポジションとするユーティリティ・牧原大成(ソフトバンク)を追加招集することが決定。首脳陣はWBC本大会まで残り4試合となった実戦機会の中で、外野3ポジションの組み合わせの最適解を模索することになる。
清水コーチは「誠也がいないのは凄く痛いんですけど、それ以上に本人がショックを受けていると思う。それを感じさせないようにするのが僕らの仕事なので」と無念の出場辞退となった鈴木誠也を気遣いつつ、「(鈴木を)ライトで考えてましたし、来れないということなので、他のこと(布陣)を考えています」と現状を明かした。
名古屋遠征中にチームに合流予定のラーズ・ヌートバー(MLBカージナルス)の起用法については「本人の要望もあると思うので、勝手にこっちやれ、あっちやれ、というのは違うと思う」と話し、合流後に本人の意志を確認する意向。
当初は中堅での起用が見込まれていたヌートバーを本職の右翼、先日のソフトバンク戦で好調をアピールしていた近藤健介(ソフトバンク)を中堅に配置するプランもあり、「僕の中でも迷ってるんですよ。近藤選手がこの間の試合で(中堅から)指示を出している姿も見ているし、いろいろなことをやってくれているので、そっちのほうが機能するのかなとも思うし」とも話した。
大谷翔平(MLBエンゼルス)を外野手で起用するプランは「ないです」と否定したが、左翼が本職の吉田正尚(MLBレッドソックス)を右翼で起用する可能性については「考えています」。宮崎合宿でもあった岡本和真(巨人)の左翼起用も含め、9日のWBC初戦・中国戦まで、あらゆる布陣を確認する方針だ。
まずは3日と4日の中日2連戦(バンテリンドーム)に、どのようなラインナップで臨むのか。侍ジャパン首脳陣の采配に注目だ。
▼ 侍ジャパンの外野手候補
ラーズ・ヌートバー
吉田正尚
近藤健介
牧原大成
周東佑京
岡本和真