4安打4打点で開幕へ向けアピール
ヤクルトの濱田太貴が2日、神宮球場で行われた紅白戦で4打数4安打4打点と大暴れ。開幕スタメン入りへ猛アピールした。
将来の主軸候補と期待されて今年で5年目。2月の春季キャンプは二軍スタートだった22歳は、24日に一軍キャンプに合流すると、オープン戦2試合に出場して8打数5安打、打率.625と気を吐いた。
この日は白組の「5番・左翼」でスタメン出場。第1打席で二塁後方への適時打を放つと、第2打席には左中間を破る2点適時打で持ち前の長打力を見せつける。第3打席には右前打、第4打席は中前へ適時打を放ち、広角に打ち分ける技術が光った。
濱田は試合後「結果出たので良かったなと思います」と頷き、「気を抜かず、スタメンで出たいんだという気持ちを出していたら打てた」と振り返った。
高津臣吾監督は「彼の場合はけっこう高いバッティング技術を持っているので、思い切りもよく引っ張ったり、右に打ったりというバットコントロールもある。よく特長の表れた打席が多かった」と称えた。
「開幕スタメンでいきたいですけど、何とか粘って頑張りたいです」と濱田。試合途中からは中堅も守り、競争が激しい外野のレギュラーポジションで猛アピールした。
中堅は塩見泰隆が下半身のコンディション不良で出遅れているだけに、このまま打力でアピールして開幕スタメンを勝ち取れるか注目だ。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)