2023.03.04 19:00 | ||||
中日ドラゴンズ | 1 | 終了 | 4 | 日本 |
バンテリンドーム |
「みんなが思っているよりそんなに状態は悪くない」
壮行試合4試合で12打数ノーヒットと当たりが出ていない野球日本代表「侍ジャパン」の山川穂高選手(西武)が、4日の試合後にバットのモデル変更を決断した。
昨季三冠王に輝いた村上宗隆も使用する“ヘッドくり抜き型”のバットを、自主トレ、春季キャンプ、宮崎での代表合宿でも振り込んできたが、「体が仕上がってきて、いざ振ってみたら軽すぎる。軽すぎることの弊害を感じています」。バットの重量にして20グラムの差が、感覚のズレに繋がった。
自身の打撃フォームを映像で振り返ってみても、昨季と変わった点はさほどないようで、現在の自身の状態については「みんなが思っているよりそんなに状態は悪くない」と話す。
バットのモデル変更を決断したのは、4日・中日戦の第2打席。「自分の感じではドンピシャで振ってる感じ」だったが、結果は芯を外した遊ゴロ。身体のコンディションが上がるにつれて打撃練習でも違和感を覚え、「ヒットを打ってないことよりも、『当たりが薄いから力入れなきゃ飛ばない』と思っていることがまずい」と語り、WBCはもちろん、その先のシーズンのためにも相棒の変更を決断した。
バット工場に問い合わせ、昨季まで使用していたモデルのバットを手配するが、WBC初戦は5日後。実際に手にして再調整する時間も限られる。
「これで変わってくれたら良いですけど、WBCはおろかシーズンでもホームランをバンバン打つバットには感じなかったので…」
昨季ともに2冠に導いてくれた慣れ親しんだバットが、悩める大砲の救世主となるか。かつての相棒との一刻も早い“再会”が待たれる。