侍の練習には多数の韓国メディアが視線

　ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の山本由伸投手（オリックス）が5日、舞洲・杉本商事バファローズスタジアムでWBC公式練習に臨んだ。

　翌日6日の『カーネクスト WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合』阪神戦（京セラドーム大阪）に先発する山本は、室内練習場の距離を目一杯使った約50メートルのキャッチボールなどで調整。

　日本代表の直前に練習していた韓国代表を取材していたと思われる韓国メディアからの視線も受ける中、今季から取り組むスライドステップの新フォームの感覚を確かめるように、糸をひくような軌道のボールを投げ込んだ。

　練習後にメディアの取材に応じた山本は、「しっかり準備できましたし、良いコンディションだと思います」と現在の自身の状態を語り、最終調整の場となる6日・阪神戦へ向けて、「本戦前に試合で投げられるのが最後なので、しっかり立ち上がりから集中して投げたいと思います」と意気込みを口にした。

　WBC本番では1次ラウンド65球、準々決勝ラウンド80球、準決勝と決勝で95球の球数制限があるが、6日の阪神戦は「特に気にしすぎず、1人1人と勝負していきたい」とコメント。「いつも通りのピッチングを心がけて、うまくいけば球数少なくいけると思うので、とにかく1人1人、1イニングずつ投げたい」と話した。

　侍ジャパンは6日に阪神、7日にオリックスと戦ったあと東京に移動し、9日にWBC初戦・中国戦に臨む。