セールスポイントは?
「この度北海道日本ハムファイターズから移籍してきました西村天裕です。プロ6年目になります。30の歳ですがまだまだ自分では若いと思っているので、フレッシュに頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします!」。
福田光輝との交換トレードでロッテに加入した西村天裕の入団会見が7日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。背番号は『40」に決まった。
西村は17年ドラフト2位で日本ハムに入団し、昨季までのプロ5年間で通算122試合に登板して3勝2敗12ホールド1セーブ、防御率4.01。2年目の19年には35試合に登板した経験がある。会見に同席した福浦和也ヘッドコーチ兼打撃コーチは「本当にパワフルなピッチャーでいいピッチャー」と期待を寄せる。
西村は「まっすぐもそうなんですけど、変化球もセールスポイントではあります」と話す。
日本ハム時代の西村は力強いストレートに、落差の大きいフォーク、左打者へのバックドアのスライダーで打者を打ち取っていた。フォーク、スライダーは自信のある球種なのだろうかーー。
「フォークに関しては真ん中に行く時もあるんですけど、自信があるボールです。バックドアは磨いてきました」。
奪三振率の高さ
そして、西村の特徴のひとつが“奪三振”の多さ。
▼プロ入り後からのイニング数、奪三振、奪三振率
18年:26試 23回 振25 率9.78
19年:35試 44回2/3 振55 率11.08
20年:16試 25回2/3 振29 率10.17
21年:27試 31回 振32 率9.29
22年:18試 21回2/3 振25 率10.38
プロ入り5年間で全てのシーズンでイニング数を上回る奪三振を記録し、プロ5年間での通算奪三振率は10.23をマークする。昨季も21回2/3を投げて、奪三振は25だった。
「去年までは三振にこだわりはあった」とのことだが、「そこに執着しすぎるとカウントを苦しめることが多かったので、今はアウトの取り方にこだわっています」と明かした。
三振のこだわりを捨て、アウトの取り方に重点を置く考えになった今季、新天地で大ブレイクすることができるか注目だ。
取材・文=岩下雄太