【カーネクスト WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合】
○ 侍ジャパン 9 － 1 オリックス ●
＜3月7日　京セラドーム大阪＞

　ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に出場する野球日本代表「侍ジャパン」のラーズ・ヌートバー選手（MLBカージナルス）は、『カーネクスト WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合』2試合連続安打でWBC本大会へ弾みをつけた。

　2安打デビューを飾った6日の阪神戦に続き、7日のオリックス戦も「1番・中堅」で先発出場。二直、空振り三振、右飛、中飛と良い当たりもありながら第4打席までノーヒットだったが、7回の第5打席に右中間へ大飛球を放つと、この打球を追いかけていた外野手が交錯し、ボールが転々とする間に悠々と三塁に到達。来日後初の長打でHランプを灯した。

　ヌートバーは「昨日は1試合目ということで緊張とワクワク感もあって、疲れを全く感じなかったんですけど、今日は4打席結果が出なくて最後5打席目にやっと1本が出た。その瞬間にホッとしたのと同時に疲れを感じました」と、代表合流後の2試合を振り返った。

　今回の強化試合では、カージナルスから持ち込んだ「ペッパーミル」パフォーマンスを披露し、これが早速チームに浸透。「昨日の試合前にショーヘイに『これやっていいか』と確認して『もちろん』ということだったので。だんだん定着してきていい感じ」と頷いた。

　また、この試合では、不振に喘いでいた山川穂高選手（西武）が初本塁打を放ち、代名詞のホームランパフォーマンス「どすこい！」を披露。ファンも一体となってのパフォーマンスを目の当たりにしたヌートバーは、「見ていて楽しかったです。ロッカーでも『もう1回やって』って再現してもらったので、もしかしたら、自分がアメリカに帰ってからやるかもしれない」と笑顔。「どすこい」アメリカ進出の可能性（？）も示唆した。

　侍ジャパンは最後の強化試合を終え、いよいよWBC本番へ。東京ドームで行われる1次ラウンドでは、9日から中国、韓国、チェコ共和国、オーストラリアと4連戦を戦う。