「明日は切り替えて、打者の方で頑張りたい」
『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド』が9日に開幕。野球日本代表「侍ジャパン」は中国との初戦に臨み、8-1で快勝した。
先発した大谷翔平は4回を49球、被安打は1、無四球・5奪三振で無失点に抑える快投を披露。さらに打っては「3番・指名打者」として、4回に貴重な追加点となるレフトフェンス直撃の2点適時二塁打をかっ飛ばすなど、初戦から投打二刀流の大活躍を見せた。
試合後、お立ち台に招かれた背番号16は、「序盤から重たいゲームでしたけど、最後の方は打線も繋がってなんとか勝つことができた。また明日以降、頑張りたいと思います」とひと言。
つづけて、「相手の中国も素晴らしい野球をやっていた。中盤は分からないゲームだったと思う。その中で全員で勝つことができて、素晴らしいゲームになった」と試合全体を振り返った。
自身の投球については、「とにかくゼロに抑えるつもりで。 球数は決まっていましたが、その中でなるべくゼロに抑えるということを考えて投げた」と語り、「比較的ストライク先行で、どの球種も良かったんじゃないかなと思う」とコメント。
一方で打席に関しては、「(1本目の安打は)あとちょっとでホームランだったので、もうひと伸びできれば良かったんですけど。その後もチャンスがあったので、そこで打てればベストだったかなと思う」と“満点”ではなかったとしつつ、「明日は切り替えて、打者の方で頑張りたい」と意気込みを語った。
勝利の余韻に浸る間もなく、あすは19時から韓国との試合が控えているが、「今日の勢いをそのまま試合に繋げたい。先発はダルビッシュさんなので、援護できるように僕自身も頑張りたい」と早くも視線を明日の一戦に向けている。
最後は詰めかけたファンに向けて「これだけ夜遅く、最後まで残っていただいて感謝しています」と気持ちを述べながら、「ただ、まだまだ(声援が)足りないので、明日はもっと大きい声援でよろしくお願いします」と、先日の強化試合と同様にファンを煽るシーンも。それに呼応するようにスタンドのファンから大きな歓声が上がり、拍手に包まれる形でインタビューは終了した。
投打二刀流の大暴れで世界中の野球ファンを魅了しながら、“スピーチ”でも最後まで球場に残ったファンを盛り上げたスーパースター。
初のWBCも良い形でスタートを決めただけに、今後のさらなる大暴れにも期待したい。