“つなぎ”の役割光る
野球日本代表「侍ジャパン」の近藤健介選手(ソフトバンク)が9日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド』の初戦・中国戦に「2番・右翼」で先発出場。1安打・2四球の3出塁でチームに勢いをもたらした。
大事な初戦を8-1で勝利し、近藤はこう話した。
「苦しい展開でしたけど、初戦で緊張感もありましたが、勝てて良かったかなと思います」
第1打席と第2打席は四球を選んで出塁。1-0とリードして迎えた4回の第3打席では、一死一塁からライトへの安打を放ち、続く3番・大谷翔平の2点適時二塁打を呼び込んだ。
自分の役割に徹している。「勝ち切ること、そこだけ意識してやった」という近藤は、「つなぐことを大前提として、打線が円滑に回るようにと考えている」と頷いた。3番に座る大谷にいい形でつなげるためにも、近藤の働きは頼もしい。
10日は韓国との対戦が待ち受ける。「チームとしてはいい形で明日につながると思います」と近藤。
2019年のプレミア12、昨年の東京五輪と国際大会での経験が豊富な男が、初めてのWBCでも輝きを放つ。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)