「日本社会の解毒剤」…フィーバーぶりを紹介
『AP通信』は9日(日本時間10日)、ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)を東京で取材しているステファン・ウェイド記者が、大谷翔平選手(MLBエンゼルス)の存在が日本社会にもたらす影響力について報じた。
ウェイド記者は取材を続ける中で、大谷の活躍が、昨今の日本社会の閉塞感によって多くの日本人が抱える不安を解消する「解毒剤になっている」と分析。
「日本での大谷選手の活躍を待ち望む声が話題を呼び、東京ドームでのチケット完売を後押ししている」と報じた。
また、ウェイド記者は大谷について、「才能がある上に、性格も評判も凄く良い。スキャンダルもない。多額の広告契約もある。そして、今シーズン終了後にフリーエージェントになれば球界史上最高額の契約をするかもしれない」と絶賛。
1872年に日本に野球が伝来して以来の「日本の野球の進化の集大成である」とし「イチローや野茂英雄といった先達を凌駕する存在だ」と報じた。
大谷は9日のWBC初戦・中国戦で4回に2点二塁打を放ち、投げては4回を1安打・5奪三振の好投。
同記者はこのパフォーマンスにも触れながら、「大谷は投打に活躍し、東京ドームに集まった41,616人を失望させることはなかった」と締め括った。