ニュース 2023.03.11. 07:42

侍・ダルビッシュ3回3失点でWBC1勝目「最後かもしれない」日本マウンド踏みしめる

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10日、韓国戦に先発した侍ジャパンのダルビッシュ有
2023.03.10 19:00
日本 13 終了 4 韓国
東京ドーム

2023 WORLD BASEBAL CLASSIC™

【1次ラウンド・プールB】
○ 日本 13 - 4 韓国 ●
<3月10日 東京ドーム>

 野球日本代表「侍ジャパン」のダルビッシュ有投手(MLBパドレス)が『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド』2戦目の韓国戦に先発。3回(48球)を投げ3安打3失点で降板するも、味方打線が奮起し1勝目を手にした。

 150キロ超のストレートとスライダーのコンビネーションで、初回から2イニング連続三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せたが、3回先頭のカン・ベクホに左中間二塁打を許すと、続く8番のヤン・ウィジに甘く入ったスライダーを左中間席中段へ運ばれ2失点。さらに、三塁手・村上宗隆の失策で出塁を許した走者を、イ・ジョンフの右前適時打で還された。

 それでも後続は断ち切って、なんとか3失点(自責点2)で踏ん張り、「今年初めての試合だったですけど、球速(最速154キロ)としてもそこそこ出てましたし、細かいコントロールはまだまだですけど、最初の試合にしては良かったと思います」と納得のコメント。

 侍ジャパンは3点ビハインドとなるも、直後の裏の攻撃で連続四球からチャンスを作り、1番・ヌートバーが反撃の口火を切る中前適時打を放つと、続く近藤健介の中越え二塁打で相手先発のキム・グァンヒョンをノックアウト。さらに5番・吉田正尚も中前逆転打を放ち、一気呵成の攻撃で主導権を奪い返した。

 白星が転がり込んでくる格好となったダルビッシュは、「1点は取ってほしいなと思っていたところで4点取ってくれた。頼もしいなと思います」と、味方打線の援護に感謝した。

 また、試合後の会見では、「“WBCのマウンド”というより、日本で投げるのが10何年ぶりなので、そこを特別に感じて投げていました。生まれ育った場所ですので、こういう機会がもうないかもしれないので、『最後かもしれない』と思って投げていました」とも話したダルビッシュ。

 メジャーリーガーではただひとり2月の宮崎合宿から参加。「1秒1秒が宝物になっているので、本当に早くから来てよかった」と、今回の代表チームで過ごす時間を振り返り、「自分が生まれ育った国で、日本人の方々がこうやって自分のプレーを見てくださることはなかなかないので、すごくありがたかったですし、今まで野球をやってきたのは日本という国じゃないと絶対になかったので、そういう感謝の思いも込めて投げられた」と感慨深げに話した。

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