中国戦に続いて出場2試合連続の適時打
野球日本代表「侍ジャパン」の山田哲人(ヤクルト)が11日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド』チェコ戦に「6番・二塁」で先発出場。第2打席で適時打を放ち、四球も2つ選んで1盗塁と躍動した。
3回裏の日本の攻撃。前を打つ吉田正尚が逆転の2点適時二塁打を放ち、二死二塁となったところで背番号1が打席に向かう。
「集中して入りました」と振り返ったO.サトリアとの対決は、追い込まれながらも4球目のチェンジアップに食らいついてレフト前に運ぶ適時打。直後には盗塁も決め、チームに勢いをもたらした。
東京ドーム全体に響き渡る「やまだてつと」のコールが、期待の高さを物語っていた。
本人も「大声援で僕自身、気持ち良く打席に入れました」と言い、「日本のユニフォームを着るというのはすごい責任感もありますし、プレッシャーもあるんですけど、ここで野球ができる喜びが強い。何とか期待に応えたい。たくさんの人が注目していますし、その中で結果を残して頑張りたいという気持ちが強い」と力を込めた。
WBC前の壮行試合と強化試合では16打数無安打と苦しみ、初戦の中国戦もベンチスタートだったが、守備から途中出場。8回の満塁の好機でレフトへ適時打を放ち、復調の気配を見せていた。
チームの3連勝に加え、国際試合に強い山田哲人が完全復活となれば、世界一奪還に向けて頼もしい限りだ。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)