2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™
【1次ラウンド・プールA】○ イタリア 7 - 1 オランダ ●
<日本時間3月12日 台中インターコンチネンタル>
8日に台湾で開幕した『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™』の1次ラウンド・プールA。最終日の最終戦まで突破チームが確定しない大混戦となった中、最後のゲームはイタリアがオランダを7-1で撃破。この結果、前の試合でチャイニーズ・タイペイを破ったキューバと、この試合でオランダを破ったイタリアが準々決勝ラウンドへのチケットを勝ち取った。
プールAは全日程を終え、全5チームが「2勝2敗」で並ぶというまさかの展開に。こうなると直接対決の結果でも決着をつけることはできないため、順位決定は「同率チーム間の対戦で、守備アウト数あたりの失点数が少ないチーム」、いわゆる“失点率”によって決することとなった。
ここでプールAの5チームを“失点率”の低い順に並べると以下の通り。
失点率=0.139 キューバ(失点15/アウト数108)
失点率=0.157 イタリア(失点17/アウト数108)
失点率=0.186 オランダ(失点19/アウト数102)
失点率=0.200 パナマ(失点21/アウト数105)
失点率=0.295 チャイニーズ・タイペイ(失点31/アウト数105)
オランダは最終戦の直接対決でイタリアに7失点したことが響き、開幕2連勝スタートからまさかの逆転敗退に。
最終戦も点差を詰める=イタリアの失点数を増やすことができれば敗れても準々決勝進出の可能性があった中、6回表の無死満塁のチャンスで内野フライ・三振・三振でまさかの無得点に終わったのが響いた。
逆に言えば、この大ピンチで登板したイタリアの3番手左腕J.ラソーラは大仕事。無死満塁からD.グレゴリアスにJ.スコープ、R.バーナディナという中軸を9球で料理してみせ、9球でチームを救うスーパーリリーフを見せた。
またこの結果、プールBを首位で通過した侍ジャパンの相手はイタリアに決定。3月16日(木)に東京ドームで一発勝負に臨む。
奇跡の逆転劇で勢いに乗る難敵を跳ねのけ、アメリカ行きのチケットを掴むことができるか。目が離せない対決となりそうだ。