初安打は「嬉しかった」
野球日本代表「侍ジャパン」の中村悠平捕手(ヤクルト)が12日、『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド』のオーストラリア戦に「9番・捕手」で先発。リードだけでなく、バットでも存在感を示した。
中村は今大会2度目の先発マスク。4回先頭で打席が回ると、相手投手のスライダーをレフト前に運び、今大会初安打をマークした。
さらに5回の第3打席は一死一・二塁の好機。ファウルで粘り、8球目をライト線へ。これが適時二塁打となり、チームに7点目をもたらした。
終盤7回にも二塁打を放ち、初安打から立て続けの3安打。下位から上位に良い流れでつなぐ役割をきっちり果たした。
今大会初安打については「嬉しかったです。WBCも初めてでしたし、1次ラウンドも最後だったので、自分自身も一本打って開幕したいと思っていたので良かったです」と声を弾ませた。
打線における自身の役割に関しては「バントや四球で後ろに繋ぐことが重要になってくると思いますし、頼もしい上位打線なので、僕ら下位が出塁していけば、必然的に得点も上がってくると思うので、何とか繋ぎ役として徹したいと思います」と強調した。
守っても8回までオーストラリア打線を封じ、最終回に一発は浴びたものの1失点で試合を終えた。
先発・山本由伸とのバッテリーについては、「良い球を投げてくれてましたし、とにかくストライク先行で。オーストラリアも非常に振れているところだったんですけど、上手くカーブや緩急を使って、山本君が良いリズムで投げてくれたと思います」と振り返った。
準々決勝は負ければ終わりの一発勝負となるが、「非常にプレッシャーがかかりますけど、皆でチームジャパンとして力を集めれば、必ずいい方向に行くと思う。とにかく一戦必勝でやっていきたい」と力強く意気込んだ。