井端氏「1、2、3番が好調」
野球日本代表は1次ラウンド・プールBを4連勝、首位通過で準々決勝に進んだ。打線に目を向けると、韓国戦とチェコ戦で2桁得点するなど、1次ラウンドで38得点を挙げた。
12日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール 1次ラウンド オーストラリア-日本』で解説を務めた井端弘和氏は、「1、2、3番が好調でその1、2、3番で3点ですからね」と話したように、1番のラーズ・ヌートバー(カージナルス)、2番・近藤健介(ソフトバンク)、3番・大谷翔平(エンゼルス)の上位3人の状態が良い。12日のオーストラリア戦では、初回にヌートバーが四球、近藤が右安、3番・大谷が先制3ランと3人で3点を奪った。
5番を打つ吉田正尚(レッドソックス)も、10日の韓国戦で1試合5打点をマークするなど、大谷と並んでここまでチームトップタイの8打点。井端氏は「これで村上選手に(当たりが)戻ってきたら、吉田選手が好調ですので、1番から上位打線は強力ですよね」と、打率.143と悩める4番・村上宗隆(ヤクルト)にも当たりが出てくればさらに打線の破壊力が出てくると見ている。
下位から上位へ
上位打線からの得点だけでなく、下位打線から上位へという得点パターンもある。
10日の韓国戦では0-3の3回に先頭の8番・源田壮亮(西武)の四球から4点を奪い、6-4の6回には途中出場した8番・中野拓夢(阪神)の三塁打から一挙5点、11-4の7回は中野の安打から2点を挙げて試合を決めた。
12日のオーストラリア戦でも、3-0の2回に先頭の中野がレフト前に安打を放つと、中野の盗塁、中村悠平(ヤクルト)の犠打で一死三塁とし、1番に戻ってヌートバー、2番・近藤の連続適時打で2点を挙げた。
井端氏は「8番から繋がるのが非常にいつも得点になっている」と分析した。特に2番を打つ近藤はチャンスメーカー、ポイントゲッターの両方の役割を果たし、井端氏も「全試合でいい繋ぎをしていますし、決めるところは決めますからね」とその働きぶりを評価した。
壮行試合では得点力不足が心配された侍ジャパンだが、メジャー組が合流し、本大会ではどこからでも得点ができるようになった。隙のない攻撃力を準々決勝以降の戦いでも見せてほしいところだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)