「僕だけでプレーするわけじゃない。全員で勝っていけたら」

　ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に出場している野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平選手（MLBエンゼルス）が15日、WBC公式練習後の記者会見に出席し、先発登板する明日16日の準々決勝・イタリア戦へ向けて意気込みを口にした。

　今大会の日本開催ラストゲームを前に、二刀流のスーパースターは「昨日ブルペンで今日キャッチボール、いつも通りの調整をしたので、いつも通り試合に入れるんじゃないかと思います」と順調な調整をうかがわせた。

　エンゼルスの同僚であるダレン・フレッチャー選手も名を連ねるイタリア代表の印象については、「フレッチ兄弟はじめ、マイナーやMLBでプレーしている選手も数多くいるので、かなり厳しい試合になるんじゃないかと思います。1点1点大事にしながら戦っていきたい」と話した。

　前回の9日・中国戦では、4回49球を投げ無失点と好投。中6日で臨む準々決勝では球数制限の上限が80球まで増えるが、「僕だけじゃなくて、ダルビッシュさんも今永さんも、誰が投げても良いような投手陣。球数の規定は決まっていますけど、本当に1人1人いけるところまでいけば十分繋いで勝てるんじゃないかと思う。あまり先のことを考えずに1人1人投げていくことが一番大事じゃないか」と持論を展開。

　また、ここからは負けたら終わりの一発勝負となり、「なかなか普段どおりにプレーするのは難しいと思うけど、いかに普段通りに、当たり前のことを出来るかどうかが、最後に1点2点を争ってきたときに大事。なるべく普段通りの気持ちで試合に臨むことが大事かなと思っています」とメンタルコントロールの重要性も説いた。

　「負けたら終わりなので、プレッシャーはかかると思いますけど、僕だけで試合するわけじゃないので。先発投手はプレッシャーかかると思いますけど、全員で繋いで最終的に1点でも多く取っていればいいかなという気持ちで、全員で勝っていけたらなと思います」

　勝てばアメリカでの準決勝進出が決まる大一番は、16日19時プレイボール予定。試合の模様はテレビ朝日系列（TV）、PrimeVideo（デジタル配信）、ニッポン放送（ラジオ）で中継される。