「目の前のバッターに集中していく」
野球日本代表「侍ジャパン」の中村悠平捕手(ヤクルト)が15日、明日の準々決勝イタリア戦に向けて意気込みを語った。
中村は1次ラウンドの2試合で先発マスクを被り、打撃でも豪州戦では3安打をマークと好調。ここまでの戦いには「4試合終わって、チーム的にも個人的にも良い形で終われたので、良い形で明日を迎えられる」と手ごたえを口にした。
準々決勝の相手は、強豪国のキューバやオランダから勝利を挙げ、混戦のグループAを2位で通過したイタリア。相手の印象については「日本の野球に凄く似ている」と語り、「セーフティーバントもするし、足を絡めた攻撃もするし、コツコツ当ててくる。派手な攻撃ではないかもしれないけど、コツコツ当ててこられるのは個人的には嫌ですね」と警戒。
「ランナーを1人置いて左バッターだったら引っ張って一・三塁という形を作ったり、4番でもセーフティーバントをするようなチーム。そればかりに固執するとダメかもしれないですけど、しっかり頭に入れて、すごく気は使いますよね」と一筋縄ではいかない見通しを示した。
その上で、大事にするのは「一人ひとりを丁寧に打ち取る。打たれて繋がれたりしても、その1球に集中すること」と中村。「後先は考えず、目の前のバッターに集中していくことが大事になる」とテーマを掲げる。
最後は「僕らが目指しているのは世界一なので負けられない。残り3つのうちの最初のひとつ、しっかり勝ち切ってアメリカに行きたい」と力強く意気込みを述べた。