2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™

○ キューバ　4 － 3 オーストラリア ●
＜準々決勝　東京ドーム＞

　『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 準々決勝ラウンド 東京プール』が15日に行われ、オーストラリア（プールB2位）はキューバ（プールA1位）に一歩及ばず敗退。同国史上初の準決勝進出とはならなかった。

　1－1の同点で迎えた5回に投手陣が崩れ3点を失うも、先制打を放っていた6番・R.ウィングローブが直後の6回に1号2ランを放ち1点差に。しかし、最終盤の2イニングはL.モイネロ（ソフトバンク）、R.マルティネス（中日）のNPBリレーの前に、あと1本が出なかった。

　試合後の記者会見に遅れてきたデーブ・ニルソン監督は、「選手だけじゃなくスタッフも含めミーティングをしていました。この1週間、この1カ月間だけでなく、直近6カ月の歩んできた道を振り返り、我々がしてきたパフォーマンスを称えました。このチームは異なるバックグラウンドを持つ者たちの集団。『このメンバーが作った基盤がオーストラリア野球の未来につながる』というような話をしてきました」と説明。

　惜しくも1点差で敗れた試合については、「正直がっかりしています。勝つチャンスはありましたが掴みきれなかった。キューバは勝者にふさわしい戦いをしました」と悔しさを滲ませつつ、準決勝進出を果たしたキューバを称えた。

　目前まで見えていたアメリカ行きの切符をつかむことはできなかったが、「本当に素晴らしい大会でした。日本人の方々の前でオーストラリアを代表してプレーをし続けてきました。東京ドームだけじゃなくキャンプ地の府中、九州の街も含め、日本滞在期間中に素晴らしい時間を過ごすことができました」と今大会を振り返った。

　過去4大会は、いずれも1次ラウンドで敗退していたものの、今大会は1次ラウンド初戦で韓国を破り、新たなステージに到達。指揮官は初のベスト8という戦いぶりが豪州球界の未来へつながるものになったと語り、「オーストラリアの子どもたちが多くの希望を持てるように我々は前に進まなければいけません」と、さらなるレベルアップを誓った。