「握りをキャンプ中にちょっと変えてみてハマったので、それが今いい感じにいっている」。
ロッテの小沼健太が今季初の対外試合となった2月11日の楽天モンキーズとの国際交流試合後の取材でフォークに手応えを掴んでいると話していたが、2月14日以降の練習試合でも落差の大きいフォークで打者を打ち取っている。
NPBとの練習試合では6試合・8イニングを投げて、被安打はわずかに1、5奪三振、1与四球、0失点とほぼ完璧に近い内容で抑え込んだ。オープン戦に入ってからは3月7日の日本ハム戦で2失点したが、11日の楽天戦は1回をわずか9球、無失点に抑え、15日のヤクルト戦は4-3の9回に登板し1回・無失点で試合を締めた。
11日の楽天戦で5-5の6回無死走者なしで0ボール2ストライクからウレーニャを空振り三振に仕留めたフォークはストライクゾーンからボールゾーンに落ちていく良い球だった。さらに15日のヤクルト戦でも、4-3の9回二死二塁から代打で登場した育成・橋本星哉に対して、初球の134キロフォーク空振り、2球目132キロフォーク空振り、3球目134キロフォークで空振り三振。3球全てストライクゾーンからボールゾーンに落ちていくフォークだった。
キャンプ中に握りを変えてフォークの落差が大きくなったが、実戦での登板を重ねる中で、小沼本人の中ではどのように感じているのだろうかーー。
「15日のヤクルト戦もしっかり3球連続で空振り三振をとれた。その前の試合も空振りが取れている。去年は落差がなくて当てられることが多かった。僕の中では三振を取れている方なので、継続していければ結構いけるんじゃないかと思います」。
気になるのは、キャンプ中にフォークの握りを変えた理由だ。そのきっかけについて「去年最後の方、うまくいっていてそのままキャンプに入ってみたら、(フォークが)あんまりよくなかった。落ちも良くなくて、スピードも出なかったので、思い切って変えようかなという感じですね」と教えてくれた。
フォークの握りを変えるにあたって「ブルペン入ってキャッチャーに緩いと言われたのがきっかけなんですけど、確かにそうだなと思ったので、そこで自分なりに色々と動画を見たりして、色々変えながらやった結果、ハマったという感じです」と、最終的には自身で試行錯誤して現在の握りに辿り着いた。
ここまでの投球を見ると、ストレートとフォークが中心の配球。振り返ればルーキー時代の21年に田村龍弘からストレートとフォークの2球種だけで抑えられるよう助言を受け、実際にストレートとフォークの2球種しか投げていない時期もあった。当時が役に立っていたりしているのだろうかーー。
「今になっては確かに、このフォークがあれば自信を持って真っ直ぐとフォークがいけるなというイメージはあります。フォークに自信が持てるようになリました」。
「落ちない日はないくらいいい感じ。継続していかないといけない。そこだけですね」。
フォークの手応えは十分。この先のオープン戦でもストレートとフォークで相手打者をねじ伏せ、開幕一軍を掴みたい。
取材・文=岩下雄太
ロッテの小沼健太が今季初の対外試合となった2月11日の楽天モンキーズとの国際交流試合後の取材でフォークに手応えを掴んでいると話していたが、2月14日以降の練習試合でも落差の大きいフォークで打者を打ち取っている。
NPBとの練習試合では6試合・8イニングを投げて、被安打はわずかに1、5奪三振、1与四球、0失点とほぼ完璧に近い内容で抑え込んだ。オープン戦に入ってからは3月7日の日本ハム戦で2失点したが、11日の楽天戦は1回をわずか9球、無失点に抑え、15日のヤクルト戦は4-3の9回に登板し1回・無失点で試合を締めた。
11日の楽天戦で5-5の6回無死走者なしで0ボール2ストライクからウレーニャを空振り三振に仕留めたフォークはストライクゾーンからボールゾーンに落ちていく良い球だった。さらに15日のヤクルト戦でも、4-3の9回二死二塁から代打で登場した育成・橋本星哉に対して、初球の134キロフォーク空振り、2球目132キロフォーク空振り、3球目134キロフォークで空振り三振。3球全てストライクゾーンからボールゾーンに落ちていくフォークだった。
キャンプ中に握りを変えてフォークの落差が大きくなったが、実戦での登板を重ねる中で、小沼本人の中ではどのように感じているのだろうかーー。
「15日のヤクルト戦もしっかり3球連続で空振り三振をとれた。その前の試合も空振りが取れている。去年は落差がなくて当てられることが多かった。僕の中では三振を取れている方なので、継続していければ結構いけるんじゃないかと思います」。
気になるのは、キャンプ中にフォークの握りを変えた理由だ。そのきっかけについて「去年最後の方、うまくいっていてそのままキャンプに入ってみたら、(フォークが)あんまりよくなかった。落ちも良くなくて、スピードも出なかったので、思い切って変えようかなという感じですね」と教えてくれた。
フォークの握りを変えるにあたって「ブルペン入ってキャッチャーに緩いと言われたのがきっかけなんですけど、確かにそうだなと思ったので、そこで自分なりに色々と動画を見たりして、色々変えながらやった結果、ハマったという感じです」と、最終的には自身で試行錯誤して現在の握りに辿り着いた。
ここまでの投球を見ると、ストレートとフォークが中心の配球。振り返ればルーキー時代の21年に田村龍弘からストレートとフォークの2球種だけで抑えられるよう助言を受け、実際にストレートとフォークの2球種しか投げていない時期もあった。当時が役に立っていたりしているのだろうかーー。
「今になっては確かに、このフォークがあれば自信を持って真っ直ぐとフォークがいけるなというイメージはあります。フォークに自信が持てるようになリました」。
「落ちない日はないくらいいい感じ。継続していかないといけない。そこだけですね」。
フォークの手応えは十分。この先のオープン戦でもストレートとフォークで相手打者をねじ伏せ、開幕一軍を掴みたい。
取材・文=岩下雄太