ニュース 2023.03.17. 01:02

侍・栗山監督がWBC準決勝進出の意義語る「若い選手たちに経験させてあげたかった」

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侍ジャパン前監督の栗山英樹氏(写真はWBC大会の時)
2023.03.16 19:00
日本 9 終了 3 イタリア
東京ドーム

2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™

○ 侍ジャパン 9 - 3 イタリア ●
<準々決勝 東京ドーム>

 『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 準々決勝ラウンド 東京プール』2日目の16日、野球日本代表「侍ジャパン」はイタリア(プールA2位)を下し、第1回大会から5大会連続での準決勝進出を決めた。


 投打のリアル二刀流で先発出場した大谷翔平が、3回に相手の守備シフトの逆をつくバントヒットで先制点を呼び込むと、6番・岡本和真に1号3ラン、打順を5番に下げた村上宗隆に適時二塁打が飛び出すなど、中軸の長打で効果的に得点を重ねた。

 投手・大谷は5回途中まで2失点と力投し、2番手の伊藤大海は2点リードの5回二死一・三塁を無失点で切り抜ける好リリーフ。6回の今永昇太に続いて、7回からは10日の1次ラウンド2戦目・韓国戦に先発したダルビッシュ有もリリーフ登板。最終回の大勢へとバトンを繋いだ。


 栗山英樹監督は「選手たちの“なんとかしようとする空気感”を、ここまで感じることはなかなか経験できないこと」と、一丸で掴んだ1勝を振り返るとともに、「アメリカに行って、メジャーリーグで活躍している選手たちと試合をする経験だけは、若い選手たちにさせてあげたかった。そういう意味では、本当の勝負はここからはじまる」と話し、準決勝進出を決めた1勝の価値を噛みしめるように語った。

 また、先制点がほしい3回にバントヒットで繋いだ大谷については、「ずっと彼を見てきて、翔平らしさが出るのはああいう時。投げるとか打つとかは別として、この試合は絶対に勝つんだという野球小僧になりきったときに彼の素晴らしさが出る」とコメント。

 追い上げられた後に、次代を担う大砲候補の岡本と村上が貴重な打点を上げたシーンに関しては、「2人がああやって点を取ってくれたのは嬉しかった。彼らもモヤモヤしていたと思うし。『さぁ、これでメジャーでやっている選手に向かっていきますよ』となったと思うし、良かった」と安堵の思いも滲ませた。


 4万1723人の大観衆の前で渡米切符を掴み取り、3大会ぶりの世界一奪還まで2試合。

 後押しをしてくれたファンへの感謝も口にしつつ、「恩返しするためには勝ちきらないとお届けできないので、何とか勝ちきれるように精一杯やっていきます」と優勝を誓った。



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