メキシコ戦がMLB移籍への試金石
『AP通信』は19日(日本時間20日)、ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)準決勝に先発登板予定の佐々木朗希投手(ロッテ)を特集。昨年、完全試合を達成したことや、100マイル(160.9キロ)を超える豪速球を投げることなどを紹介し、メキシコ戦がMLB移籍へ向けての試金石になることを報じた。
ロナルド・ブラム記者は、「メキシコとの対戦結果がMLB移籍に向けてのテストになる」とした上で、「彼がMLBに移籍するベストなタイミングは彼自身が一番よくわかっている」と伝えた。
メキシコ代表は、ここまで打撃絶好調のランディ・アロザレーナ選手や、ロウディ・テレス選手、アイザック・パレデス選手、ジョーイ・メネセス選手を擁する強力打撃陣が控える。
メキシコ代表のベンジー・ギル監督は、「彼の投げる102マイル(164.1キロ)の速球。そして、変化球も素晴らしい。いつでもMLBでやれる」とし、「彼がMLBに来ればとてつもないスターになるだろう」と大絶賛。
ブラム記者は、大谷翔平選手(エンゼルス)が23歳でエンゼルスと契約し、MLB最高の選手の1人として活躍していることを考えると、現在21歳の佐々木に関しても、「もし、ロッテが(数年後に)ポスティングを容認すれば、MLBの複数の球団が欲しがる可能性が高い」とし、既にMLBが熱視線を送っていることを伝えた。
また、侍ジャパンの栗山英樹監督が、「朗希は日本が誇る投手の一人」とした上で、「今年、そして来年は、彼にとって非常に重要な年になる」と通訳を介してコメントしたことも伝えた。
プラム記者は、佐々木がWBCで一緒にプレーする大谷にMLBのチームや環境について質問していることにも触れた。
佐々木はMLB移籍について、通訳を介して、「いずれその時が来たら、何かが明らかになると思う」と言うに留めたことを伝えた。
果たして、令和の怪物が日本を決勝に導くことが出来るのか。日本中のファンが、あの完全試合を達成した時のような、圧倒的に制圧するピッチングを期待しながらテレビの前で応援している。