コミッショナーはルールの「明確化」を強調
『AP通信』は21日(日本時間22日)、MLBが今年から導入する「ピッチ・クロック」について、選手からの問題点の指摘に対応する形で、「22日(日本時間23日)に何らかの変更点が発表される可能性が高い」と報じた。
「ピッチ・クロック」とは、投手はボールを受け取ってから、ランナーがいない場合は15秒、ランナーがいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならない新ルール。これに違反した場合、自動的に1ボールがカウントに追加される。
選手の中からは、投手がプレー中に一塁のバックアップのカバーに入った後、マウンドに戻るのに時間がかかる場合など、特定のプレーに対応する必要性が指摘されていた。
同メディアによると、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は「選手から言われたことに反応しているのだから、私の中では重要な問題だ」とした上で、「今やるべきことは、ルールの明確化をすることだと考えている」と今回の指摘に関して語ったという。
また、「今指摘されているものは、試合の結果を左右するような問題ではない。個々の球場の問題等に関連するものもある。そのような調整は、シーズンを通して行うことができる。バットの大きさを変えるのとはわけが違う」と軽微であることを強調。
その上で、「本当に大きな変更が必要なら、レギュラーシーズンのいくつかの試合で調整期間を設け、その結果どのように作用したかを正確に確認してからにしたい」と締め括った。
新しい制度が導入されると様々な問題が発生するのは世の常。今後の動向に注目だ。