ニュース 2023.03.23. 09:22

ロッテ、OP戦から伝わる1点への執念

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ロッテの岡大海
 ロッテのオープン戦のチーム打率は12球団中10位の.211、チーム得点は12球中9位の40得点。開幕に向けて打線を心配するファンも多いのではないかーー。一軍定着、レギュラーを狙う若手選手たちに当たりが出ていて欲しいというのが本音だが、主力選手、外国人選手に当たりがないといったところは、あくまでオープン戦は開幕に向けた準備期間。オープン戦からある程度打ってくれているに越したことはないが、そこまで心配する必要はないだろう。

 2月の練習試合、オープン戦を見ていて、シーズンさながら、打てない中でも少ないチャンスで1点を取りにいく姿勢、特に試合終盤でそれを強く感じる。例をあげれば、3月15日のヤクルトとのオープン戦、3-2の8回、セットアッパー・清水昇から先頭の代打・角中勝也がフェンス直撃の二塁打で出塁。続く大下誠一郎は、バントを試みるも2球連続ファウルで追い込まれるが、1ボール2ストライクからの4球目をしっかりと右方向へと打つ二塁ゴロで角中を三塁へ進め、岡大海の適時二塁打に繋げた。

 大下といえば、「追い込まれればバットに当てて三振しないようには、しっかり心がけています」と話すように空振りが少ない選手。2球連続でバントをファウルにしてしまったが、無死二塁からしっかりと走者を進めたことに意味がある。ちなみに大下は翌16日のZOZOマリンスタジアムでの練習で、バントマシンを相手にバント練習しているところ、金子誠戦略コーチからアドバイスをもらっていた。

 21日の広島戦でも1-1の7回に先頭の山口航輝がレフトへの二塁打を放つと、ロッテベンチは山口の代走に小川龍成を送る。続く中村奨吾がきっちりと初球で送りバントを決めると、井上晴哉がセンターへ犠牲フライを放ち勝ち越した。この1点のリードを守り切り勝利。オープン戦とはいえ、公式戦のような試合運びだった。

 得点には繋がらなかったが、3月11日の楽天戦では5-5の8回に先頭の代打・井上晴哉が四球を選び、代走・小川がボークで二塁へ進塁。打席の岡は走者を進めようとライト方向へのファウルで粘り、鈴木翔天が投じた7球目のストレートを一塁へのゴロで二塁走者の小川を三塁へ進めた。

 石垣島の春季キャンプでは金子戦略コーチがライブBP中に、打席に入っている選手に対して、1球ごとに細かく指示を送り、選手たちもそれに応えようと食らいついていた。1点を取るために重要になってくる“走塁”でも、若手選手たちを中心に全体練習前にサブグラウンドで、練習試合が始まってからも試合前練習で練習のための練習ではなく、試合のための走塁の準備をしている姿がある。

 打線が繋がり打ち勝つ野球で勝利していくのが理想ではあるが、投手のレベルが年々高まっているパ・リーグの野球に加えて、マリーンズの打線を考えると大量得点は現実的な問題として難しい。ただ“1点の取り方”が上手くなり、かつ投手陣がシーズン通して安定していれば“守り勝つ野球”で白星を積み重ねることができそうだ。もちろん、打ち勝つ野球もできれば、攻撃面で幅は広がっていく。

取材・文=岩下雄太

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