◆奪三振能力の高さにクレバーな投球内容が光る
ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎投手(25=東芝)が26日、日本ハムとのオープン戦(エスコンF)に先発登板。3回を45球で1失点、無四球・6奪三振の好投を見せ、開幕前ラスト登板を締めくくった。
立ち上がりは2本の単打を許し、3番の松本剛に適時打を浴びて先制を許したものの、残った無死一・二塁のピンチは三振2つを奪って無失点。一気に崩れることなく、冷静に最少失点でしのいだ。
2回を無失点に抑え、圧巻だったのが3回裏。1番の五十畑亮汰を150キロの速球で3球三振に仕留めると、続く石井一成も速球で押して空振り三振。そして前の打席で適時打を許した松本には、一転してツーシームやカーブで攻めて二ゴロ。きっちりとリベンジに成功した。
即戦力候補として期待のかかる右腕は、これでオープン戦は通算5試合・17イニングの登板で失点はわずかに1。三振はイニング数を上回る22個を記録した。
開幕ローテーション入りも確実視されており、チームを3連覇に導く原動力となるか。シーズンに向けて期待が高まる投球を披露した。