JERAセ・リーグ開幕前日会見に出席した広島・新井監督(左)とヤクルト・髙津監督(右)[写真=別府勉]

◆ 神宮で31日18時プレイボール予定

 JERAセ・リーグ開幕前日となった30日、神宮球場ではヤクルトの髙津臣吾監督と、広島の新井貴浩監督が会見を行った。

 髙津監督が「長いシーズンなので色んなことがあるとは思いますけど、ありきたりではありますけども、みんなで力を合わせて何とか乗り越えて、最後は頂点に立ちたい」と言えば、新井監督は「初めての監督として迎えるシーズンになります。初めての試合で高校の大先輩でもあります髙津監督、ましてや2連覇中の強いヤクルトスワローズさんが相手。胸を借りるつもりでチャレジャーの精神でぶつかっていく」と意気込みを語った。

 2人は県立広島工業高校出身で、先輩と後輩の間柄。そんな2人が開幕から激突することになる。

 髙津監督は「これも何かの縁だと思いますし、それはそれで盛り上がってくれる人はたくさんいると思いますし、そういうところも意識しながら戦ってもいいのかなと」と話すと、新井監督は「明日から戦いが始まりますけど、戦いながらでも髙津監督の何かひとつでも吸収したいと思っています」と、言葉に力を込めた。

 最後は笑顔で握手を交わした両監督。ヤクルトが小川泰弘、広島は大瀬良大地の予告先発が発表され、18時プレイボール。WBCで盛り上がった日本野球。いよいよ2023年シーズンが幕を開ける。

取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)

【別府勉・プロフィール】
1981年生まれ。Web業界で取材や執筆、編集などのコンテンツ制作に携わってきた。2018年に「ベースボールキング」で当時ルーキーだった村上宗隆選手にインタビューを行い、現在まで東京ヤクルトスワローズを取材。2020年からコラムを担当。『夢追うツバメたち』連載中。NPB以外では、女子野球の現場にも足を運ぶ。

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別府勉

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