ニュース 2023.03.31. 17:30

センバツ決勝は山梨学院-報徳学園 連覇目指していた大阪桐蔭は逆転許し敗退

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準決勝で大阪桐蔭を破り、決勝進出を決めた報徳学園ナイン

報徳学園がリベンジ成功


 『第95回選抜高等学校野球大会』は大会11日目の31日に準決勝2試合が行われ、山梨学院(山梨)と報徳学園(兵庫)が決勝進出を決めた。

 第1試合の山梨学院(山梨)-広陵(広島)は、両チームとも序盤に犠牲フライで1点ずつを挙げ、1-1の同点のまま試合終盤に突入する息詰まる展開だったが、9回表に山梨学院が4番・高橋海翔の勝ち越し打を足掛かりに一挙5得点。6-1で山梨県勢初の決勝進出を決めた。

 試合後に感極まる姿もあった山梨学院の吉田洸二監督は、「県勢が決勝に進んだことがありませんでしたので、ここは勝手に山梨県の人がみんな応援しているぞ」と選手に発破をかけていたこと明かし、「今日は決勝戦と思いながらやりましたので、この勢いを大事にしながら。力を出し切るということをテーマにこの大会臨んでいますので、最後まで“初志貫徹”、その気持ちで明日取り組みたいと思います」と決勝への意気込みを口にした。

 第2試合の報徳学園(兵庫)-大阪桐蔭(大阪)は、3回に大阪桐蔭が一挙5得点で主導権を握るも、報徳学園も直後に2点を返し、3点ビハインドの7回に集中打で同点。続く8回に4番・石野蓮授の勝ち越し打に続いて、6番・西村大和にも適時打が飛び出し、一気呵成の攻撃で逆転した。報徳学園は昨秋の近畿大会決勝で敗れた“前年王者”を相手に、最大5点のビハインドをひっくり返しリベンジ成功。優勝した2002年以来21年ぶりとなる決勝進出を決めた。

 準々決勝で昨夏の王者・仙台育英、準決勝で昨春の王者・大阪桐蔭を破った報徳学園の大角健二監督は、「昨年のチャンピオンとも試合をさせていただいて、明日は優勝決定戦。この子たちが掲げた“頂戦”という文字通りになった」とコメント。明日の決勝へ向けて「どうなるか何が起こるのかわからないのが甲子園ですけど、最後9回終わったときに相手より1点を多くとっていればそれだけで充分です」と話した。

 山梨学院と報徳学園による決勝戦は、あす4月1日(土)12時30分プレーボール予定。

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