● DeNA 0 - 9 巨人 ○
<1回戦 横浜>
DeNAは本拠地開幕戦でも今季初勝利を手にすることができず開幕4連敗。投手陣が14安打9失点と打ち込まれ、打線は今季初の無得点に抑え込まれた。
ド派手な開幕セレモニーのあと、先発マウンドに上がった濵口遥大はファンの声援の後押しもあり順調な立ち上がりを見せた。直後の1回裏の攻撃では、1番・佐野恵太が四球で歩き、開幕3戦で1安打止まりだった牧秀悟にも安打が飛び出した。
試合はDeNAペースで進むかに思われたが、濵口が3回に8番・ブリンソンに一発を許してからは、詰まった打球がヒットになるなどツキにも見放され五月雨式に失点。5回4失点でマウンドを降りた左腕は「立ち上がりは良い形で入れましたが、3回以降失点してしまい、特に同じ選手へ打ちにくるところで甘くなってしまったことは反省点」と唇を噛んだ。
打線の見せ場は0-4のビハインドで迎えた5回、8番・京田陽太と代打・関根大気の連打でチャンスを作ったが、頼みの佐野、宮﨑敏郎がともに内野ゴロに倒れ、決して本調子ではない戸郷翔征に6回まで無得点。中継ぎ投手陣から得点を上げることができず、逆にダメ押しを食らう厳しい展開で大敗を喫した。
試合後、三浦大輔監督は1敗目を喫した濵口について、「素晴らしい立ち上がりで、ボールを低めに集めながらストレート中心で押してたんですけど…ホームラン打たれてから2巡目にちょっと別人になったというか、急に慎重になりだしたのか。うーん、もったいなかったですね」と分析。
猛打賞とした牧については、「結果がしっかりヒット3本というね、内容云々ではなく出たことで本人も気分的にも違いますし、これから状態もどんどん上がっていくと思います」と評価したが、合計で6安打に抑えられ無得点の現状に「あと1本出ず、流れをつかめず、ズルズル行ってしまった」と反省。明日からは「打順だけではなく個人の調子も同時進行してやっていかないといけない」と打開策を講じるとした。
満員のファンの前で苦しい敗戦を見せてしまった三浦ベイスターズ。「ここ4試合、ファンも喜べていないので、明日は喜んでもらえるようにします」と誓った指揮官の言葉を信じるしかない。
写真・取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)