セレモニアルピッチ&野球殿堂入りセレモニーでハマスタを沸かせる
DeNAは横浜スタジアムでの本拠地開幕となる対巨人3連戦で『OPENING SERIES 2023』のセレモニーを開催。2日目となった5日の試合前にはDeNAの第2代監督を務めたアレックス・ラミレス氏が来場してセレモニアルピッチを実施した。
グラウンドには「頂への青き一本道」を表したストライプのカーペットが敷かれ、その上を歩いて登場したのがラミレス氏。にこやかに手を振りながらマウンドまで進むと、「皆さんこんにちは!横浜DeNAベイスターズの皆さん、横浜DeNAベイスターズのファンの皆さん、読売ジャイアンツの皆さん、読売ジャイアンツのファンの皆さん、今日は野球をエンジョイしましょう」とかつて所属していた両チームとファンに挨拶した。
最後は「我々の横浜DeNAベイスターズが勝つことを期待してますので、頑張ってください」と三浦ベイスターズにエールを送り、ファンを盛り上げてからのセレモニアルピッチとなった。
打席には、監督時代に自らがキャプテンに指名した佐野恵太が登場。さらにキャッチャーにはともに戦い、チームの指揮官を引き継いだ三浦大輔監督が入るという豪華競演に。セットポジションから山なりに放たれた白球は佐野のバットに空を切らせ、ノーバウンドで番長捕手のミットに収まった。
殿堂入りに感謝
さらに試合後には、ラミレス氏の野球殿堂入りを祝したセレモニーも執り行われた。
功績を称えるVTRの放映が終わると、三浦監督から盾が、佐野恵太からは花束が贈られ、「皆さま、こんばんは」と日本語で挨拶。
続けて「なんと素晴らしい野球道だったでしょうか。まずこの素晴らしい機会を与えてくれた神様に感謝します。私の野球道は30年前16歳の時に始まり、インディアンスからメジャーリーグデビューをして、パイレーツに移籍、そして2001年に日本に来日しました。東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツにも感謝をしております。私を暖かく受け入れてくれてサポートしてくれました。ホントニ、アリガトウゴザイマシタ」と渡り歩いた球団に感謝を述べる。
特にDeNAへの思い入れは強く、「横浜DeNAベイスターズの南場オーナー、監督・コーチ、スタッフの方々、ファンの皆さま、横浜DeNAベイスターズに関わる全ての方に深く感謝申し上げます。皆さまの支援がなければ、私はこの位置に立っていませんでした。私の野球道の旅は2016年に監督になったことが一つの節目でした。2017年に日本シリーズに進出することができました。この素晴らしい体験を三浦監督にもぜひやって頂きたいと強く思っております」と横浜愛も口にした。
最後は「私がここにいるのも、私自身が一人で頑張ったからではありません。多くの方々が私を手助けをしてくださった。皆さまのおかげだと思っております。“私が”ではなく、“私たちが”達成できたことだと強く思っております。最後に私の野球道の旅は30年以上も前に始まりましたが、殿堂入りを果たすなど本当に多くのことを経験させていただきました。これからもこの“ラミちゃんレガシー”は続けていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました!」と笑顔で締めくくった。
外国人選手として初の名球会入りを果たし、さらには名将としてベイスターズを押し上げたアレックス・ラミレス氏。
殿堂入りという栄誉を手にした“ラミちゃん”は、これからも野球界を盛り上げてくれるだろう。
取材・文=萩原孝弘