5試合4完封で5連勝!
王者・ヤクルトが投打ガッチリで中日を圧倒。これで球団初の開幕5連勝となり、ロケットスタートに成功した。
先発したWBC戦士の高橋奎二は初回をわずか6球で片付ける上々の立ち上がり。2回には内山のファインプレー、3回にも見事な中継プレーで生還阻止などバックの助けもあり、ランナーは出すもののホームは踏ませぬ粘りの投球で5回を無失点で役目を終えた。
5日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の平松政次氏は「高橋の特徴はボールが荒れてくるんです。これだけ速いボールで荒れてくるとやはり打ちにくい。インサイドのストレートはなかなか打てませんよ」と語り、左腕から繰り出される150キロ強のフォーシームを高く評価した。
同じく解説の笘篠賢治氏は「しっかりと腕を振った投げっぷり」に「緩急」を織り交ぜたスタイルを強調しつつ、「やはり中村(悠平)のリードはすごいなと思いましたね」とし、WBCで世界の頂点を獲った頭脳にも感心。MCの真中満氏も「苦しいところでカーブを使って、緩急をつけながらの投球でした」と同調した。
また、真中氏は「勝ちゲームのピッチャーをあまり投げさせずに、今野龍太から久保拓眞、大西広樹と繋いだ。中継ぎの層の厚さも感じたゲーム。石山泰稚はベンチにも入っていないということで、上手くやりくりしているなと感じましたね」とブルペンの運用にも着目。
笘篠氏も「髙津監督は昨年もそうでしたけど、偏った使い方をしないんですよ」と語り、「連勝しているときはバッター陣もしっかり打って、勝ちパターンのピッチャーを休ませてあげる。そうして連勝が伸びていく」と昨年と変わらぬ投打のバランスの良さを強調した。
開幕から5試合で4試合はゼロ封勝ち、防御率0.40という驚異的な数字を叩き出している強力スワローズ投手陣。
守護神スコット・マクガフの抜けた穴を感じさせぬ布陣は、他球団にとって驚異となりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』