ニュース 2023.04.08. 19:29

法大が10安打10得点!零封で慶大に大勝 5番・高原侑希が先制3ラン含む3安打7打点

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法大の高原侑希内野手(左)と尾﨑完太投手(右) [写真=灰原万由]

東京六大学野球・春季リーグ戦

法大 10 - 0 慶大
<8日・神宮>

 東京六大学春季リーグ戦が8日、神宮で開幕。昨秋5位に終わった法大は10安打10得点の猛攻で慶大に大勝し、開幕戦を零封勝ちで飾った。

 昨春の開幕戦以来、約1年ぶりに「5番・二塁」でスタメン出場を果たした高原侑希内野手(4年・福井工大福井)が、いきなり起用に応える活躍を見せた。

 初回二死一・二塁、慶大の先発・外丸東眞投手の変化球を完璧に捉え、高原が描いた大きな弧は、長い長い滞空時間を経て左翼席へ飛び込んだ。「完璧でした。自分の持ち味が積極的に振っていくバッティング。初球は真っすぐだったんですけど、それが振れた時に良い感覚で打席に立てているなと思って、次の球も思い切り振りに行きました」。神宮初アーチは先制の3ラン。余韻を味わうように、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。


 この一発で法大が主導権を握ると、この後も高原のバットの勢いは止まらない。3回一死二・三塁では左前適時打を放って4点目を叩き出すと、7点リードの9回にも2点適時二塁打を放ち、「点数は取っていたんですけど、もっと点を取っていこうという話だったので、2ストライク追い込まれてからだったんですけど、短く持ってコンパクトに、逆方向を狙って打ちました」と笑顔で振り返った。

 昨秋までわずか2安打の高原が、開幕戦で3安打7打点と大暴れ。昨秋は東大から奪った勝ち点のみで5位に終わり、「厳しい練習を耐えて、この神宮でみんなで花を咲かせようという話をしていた」と背番号6。「今日はいっぱい自分が打点稼げたんですけど、これからの試合がもっと大事になってくるので。試合を1つ1つ大事にやっていきたい」と残りのリーグ戦へ向けて、力を込めた。


 試合後、加藤重雄監督は「予想以上の展開で、良い勝ち方ができて非常に嬉しく思ってます。(尾﨑と高原の)2人がよく頑張ってくれた」と投打のヒーローをたたえた。打線を牽引した高原については、「オープン戦から、昨年よりも非常にコンパクトに、しかも力強いスイングになった。長打力も本来あるんですけど、それが開いてきたなという感じを得て、開幕の1回に、2アウト取られた後の3ラン。非常に貴重な一発になりました」と目を細めた。


取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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