活発な上位打線とともにチームも上昇
広島の先発・床田寛樹が8日、巨人を相手に好投を披露し今季初勝利を掴んだ。
昨年8月に右足骨折の大ケガを負い、復活を期する左腕は「余計な四球もなかったですし、ストライク先行で自分のピッチングができた」と本人も納得の95球。7回1/3を投げて無四球・9安打も3失点でまとめ、本拠地に詰めかけたのファンの期待に応えてみせた。
8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の江本孟紀氏は、床田に対し「8回まで行ったということは、この回よかったらそのまま行ったかも知れない(8回に失点を喫したところで降板)。それぐらい安定していましたね」と完投も見えていたと指摘。「特にストレートにしても変化球にしてもコントロールがいいですよ。これは大きな戦力になりますね」と絶賛した。
また、打線に関しては「打率を見てもわかるように、菊池(涼介/率.333)が久々に開幕から調子がいい。そこに軸になる秋山(翔吾/率.440)と。西武の時もそうでしたが、秋山がいると打線が回る。そういう意味で、打線が安定してきましたね」と高打率の2人をキーマンに挙げた。
同じく解説者の谷沢健一氏も、3連覇を支えた1~3番の田中広輔-菊池涼介-丸佳浩を思い返しながら、「タナキクマルに準ずるような打線になってきましたね」とコメント。
続けて、「菊池が1番を打てるのは調子の良い証拠ですよ。上位だけでなく、新外国人のデビッドソンは長打力もある」と固まってきた陣容を見ながら強みを挙げた。
この日の勝利でカード勝ち越しを決め、3連勝となった新井カープ。近づく“鯉のぼり”の季節に向けて、このまま勢いに乗ってセ界をかき回す存在となるだろうか。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』