2023.04.09 14:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 8 | 終了 | 0 | 中日ドラゴンズ |
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「感動と涙と笑いと」上島竜兵さんのVTRも
DeNAは本拠地開幕の4日から『OPENING SERIES 2023』を開催。9日の中日戦前のセレモニアルピッチにはお笑いトリオ『ダチョウ倶楽部』が登場した。
2015年から続き、今年は2年ぶり7回目となるダチョウ俱楽部のセレモニアルピッチ。場内にはVTRで、2015年・関根大気、2016年・高城俊人、2017年・佐野恵太、2018年・宮本秀明、2019年・桑原将志と神里和毅、2021年・DBスターマンと、故・上島竜兵さんの歴代キス芸のシーンがビジョンに映し出された。
その後、寺門ジモンが三浦大輔監督の夫人からもお墨付きを受けているという三浦監督のコスプレで登場すると、肥後克広はリーゼントを整えながら球団公式パフォーマンスチーム・diana(ディアーナ)とともにグラウンドに登場。挨拶代わりの「どうぞどうぞ」や、観客を巻き込んでの「ジャンプ芸」で場内を盛り上げた。
“ジモン監督”から指名を受けマウンドに上がった肥後は、きっちりと大役を果たしたかと思われたが、このボールを打者役・入江大生がピッチャー返しでクリーンヒット。するとお決まりの乱闘ムードになり、騒動の仲介に入った捕手役・髙城俊人(ブルペン捕手)と入江がアクリル板越しのキス芸の餌食になった。
大役を終えた肥後は「3日前から投げるということのプレッシャーがすごかった。投げるフォームもギャグのフォームもわからなかった」と告白すると、ジモンも「紅白で歌うときよりも緊張していた」と暴露。取材陣の笑いを誘いながら、「お客さんが声出して反応していいというのは最近なかったから気持ちよかったなぁ」と喜んだ。
また、キス芸で使用したアクリル板も見せ、「ちょっと前までは投げキッスしかできなかったんですけど、アクリル越しまできた。アクリルがとれて喧嘩してチューになれば、世界は平和になる」と話した。
22年5月に亡くなった上島さんのVTRも流れ、肥後は「正直涙出てきましたよ」としたが、ジモンは「逆に晴れた気分で見れた。明るく元気な竜ちゃんが蘇った気がして。忘れないでいいよって気分になれた」とポジティブに振り返ると、肥後も「感動と涙と笑いとっていうハートフルな感じ」とまとめていた。
セレモニアルピッチで見事な“絡み”を見せた入江についても言及し、「中継ぎで出てきたら本調子だと思いますよ。テンション上がってたから、血流も上がってね。今日はいいピッチングすると思いますよ」とリーゼント姿のジモンが断言。「監督が言ってますから」と肥後も太鼓判を押していた。
青空のもと明るく元気なお約束芸で、勢いにのるDeNAをさらに後押ししたダチョウ倶楽部。満員の観客で膨れたスタンドには大きな笑顔の花が咲いていた。
写真・取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)