○ DeNA 8 - 0 中日 ●
<2回戦・横浜>
DeNAは雨天中止を挟み、前カードから4連勝。初回から一挙6得点のビッグイニングで主導権を握り、開幕投手を務めた石田健大が6回無失点で今季初勝利を手にした。
石田は初回、2番・岡林勇希に粘られ安打、3番・カリステには四球と、無失点ながら23球を投じる苦しい内容だったが、直後に打線が6得点と爆発。自ら安打を放つなど、攻撃から流れを呼び込んだ。
2、3回は先頭打者を出塁させてしまうものの後続を断ち、続く3イニングはパーフェクトピッチングで6回無失点、被安打3、奪三振4、与四球1の内容。大量援護にも恵まれ、尻上がりの内容で降板した。
石田はヒーローインタビューで「初回から野手の方がたくさん援護していただいて、横に戸柱さんがしっかりと良いリードして頂きましたし、その後に三嶋さんにしっかりといいバトンを渡すことができたので、本当にほっとしてますし、良かったなと思ってます」と周囲のサポートに感謝。
阪神相手に4回4失点で黒星を喫した開幕戦にも触れ、「ふがいない投球をしてしまったので、その後投手陣がすごい踏ん張って、いい試合を何試合も続けてくれて、良い流れで今日迎えることができたので、本当に僕も良い流れに乗って投げることができました。ありがとうございます」と再び感謝の念を示した。
三浦大輔監督は「初回から積極的に振っていって、良い結果が出たと思います。ヨーイドンで良い形で得点できましたし、俺が決めるではなくみんなが繋いで繋いでというところもありました」と、初回から打者一巡の猛攻を見せた打線について振り返り、先発で唯一ノーヒットながら1犠打1四球1犠飛と結果を残した2番・林琢真についても「良い形で後ろに繋いでくれました」と称えた。
先発の石田については「しっかりと修正しながらカーブも低めに集めてましたし、まっすぐの走りも良かったと思いますしね。プレイボールの1回を抑えられて、打線の勢いに乗って6点は非常に大きかったと思います。それでも慎重にならずに攻め続けてくれたと思います」と高評価を与え、「ここのところは全部先発が5回以上投げてくれている」と4連勝中は先発が全てクオリティスタートを達成できたことにも満足感を示した。
4連敗からの嫌な雰囲気を一層し、一気に借金を返済することに成功。来週は上位のヤクルト、阪神との戦いが待っている。
「ファンの声援、声出し応援、この球場の雰囲気っていうのが、大きな力になっている」と三浦監督。連日スタンドを青く染めるファンの後押しを受け、この勢いを大切に戦い抜いていく。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)