【東京六大学野球・春季リーグ戦】
● 慶大 1 - 4 法大 ○
<10日・神宮>
慶大は前日9日に見事な逆転劇を演じ、1勝1敗のタイとしたが、3回戦では投打に精彩を欠き、勝ち点を落とした。
「7番・一塁」でスタメン出場した、プロ通算525本塁打を放った清原和博氏の長男・清原正吾内野手(3年・慶應)は待望のリーグ戦初安打をマークした。
1点を追う2回、二死一塁で迎えた第1打席。「本当に、全部の球種くらいついていく気持ちで、打ちに行きました」。2球で追い込まれたが3球目はボール。カウント2ボール1ストライクから、相手先発・尾﨑完太投手(4年・滋賀学園)の外角チェンジアップを捉え、左前へはじき返した。
通算5打席目でようやく「H」ランプを灯し、「一昨日、昨日の試合を振り返って、今日は絶対勝つために最高の準備をして臨んで、第1打席でヒットを打てたことは嬉しいです。なんとかバットに当ててやろうという、流れを変えるために必ずヒットを出さなければいけないと思っていたので、結果として出てよかった」と安堵の笑みをこぼした。
しかし、その後は2打席連続空振り三振に倒れ、「本当に悔しい結果だったので、来週以降、明日から反省して、それを次の舞台で生かせるように頑張っていきたい」と悔しさを押し殺した。
試合は1-1の8回に2者連続適時打を許して2点を失うと、9回は法大の今泉颯太主将(4年・中京大中京)にダメ押しのソロを被弾。連勝とはならず、勝ち点をもぎ取ることができなかった。
試合後、堀井哲也監督は「勝機を生かせず、向こうは最後に粘って得点された。(2番手・篠木を)崩しきれなかったというところだと思います」と脱帽。「(先発した尾﨑と篠木といった)これだけのピッチャーは大学トップレベルだと思うんですよね。これはもうチーム全体がいい経験にして、次節、1週空いての明治戦ですので、ここにどう生かしていくかということだけを今から考えていきたい」と次戦を見据えた。
清原自身も、「明らかに僕を含め、今回の打線でピッチャーに負けていた部分はあると思う」と反省。「1週間でどう調整するか、大きな変化は難しいと思うんですけど、今やれることを、自分がコントロールできるところで、一生懸命次節に向けて取り組んでいきたい」と必死の巻き返しを誓った。まだ開幕節が終わったばかり、巻き返す時間はたっぷり残されている。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
● 慶大 1 - 4 法大 ○
<10日・神宮>
慶大は前日9日に見事な逆転劇を演じ、1勝1敗のタイとしたが、3回戦では投打に精彩を欠き、勝ち点を落とした。
「7番・一塁」でスタメン出場した、プロ通算525本塁打を放った清原和博氏の長男・清原正吾内野手(3年・慶應)は待望のリーグ戦初安打をマークした。
1点を追う2回、二死一塁で迎えた第1打席。「本当に、全部の球種くらいついていく気持ちで、打ちに行きました」。2球で追い込まれたが3球目はボール。カウント2ボール1ストライクから、相手先発・尾﨑完太投手(4年・滋賀学園)の外角チェンジアップを捉え、左前へはじき返した。
通算5打席目でようやく「H」ランプを灯し、「一昨日、昨日の試合を振り返って、今日は絶対勝つために最高の準備をして臨んで、第1打席でヒットを打てたことは嬉しいです。なんとかバットに当ててやろうという、流れを変えるために必ずヒットを出さなければいけないと思っていたので、結果として出てよかった」と安堵の笑みをこぼした。
しかし、その後は2打席連続空振り三振に倒れ、「本当に悔しい結果だったので、来週以降、明日から反省して、それを次の舞台で生かせるように頑張っていきたい」と悔しさを押し殺した。
試合は1-1の8回に2者連続適時打を許して2点を失うと、9回は法大の今泉颯太主将(4年・中京大中京)にダメ押しのソロを被弾。連勝とはならず、勝ち点をもぎ取ることができなかった。
試合後、堀井哲也監督は「勝機を生かせず、向こうは最後に粘って得点された。(2番手・篠木を)崩しきれなかったというところだと思います」と脱帽。「(先発した尾﨑と篠木といった)これだけのピッチャーは大学トップレベルだと思うんですよね。これはもうチーム全体がいい経験にして、次節、1週空いての明治戦ですので、ここにどう生かしていくかということだけを今から考えていきたい」と次戦を見据えた。
清原自身も、「明らかに僕を含め、今回の打線でピッチャーに負けていた部分はあると思う」と反省。「1週間でどう調整するか、大きな変化は難しいと思うんですけど、今やれることを、自分がコントロールできるところで、一生懸命次節に向けて取り組んでいきたい」と必死の巻き返しを誓った。まだ開幕節が終わったばかり、巻き返す時間はたっぷり残されている。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)