◆ 打線振るわず3併殺で1得点
中日は今季2度目の3連敗で借金は今季最多の5となった。
初回はあっさり3者凡退で攻撃を終えると、2回は先頭の4番・ビシエドが中前打で出塁するも続く高橋周平が二ゴロ併殺。3回、4回は2イニング連続3者凡退で終え、5回は一死から6番・福永裕基がチーム2安打目となる中前打を放ったが、続く木下拓哉が遊ゴロ併殺に倒れた。
2点を追う6回は二死から1番・大島洋平、2番・岡林勇希の連打で一・二塁としたが、この試合3番に入った細川成也は二飛。4点を追う9回は広島救援陣に対し無死満塁の好機を作ったが、一発出れば同点の場面で4番・ビシエドは遊ゴロ併殺。この間に三走・大島が生還し今季5度目の零敗は回避したが、この試合3本目の併殺打と攻撃陣が振るわず、完封負けを回避するのがやっとだった。
11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治氏は「これだけ打てなくてチームも借金が5ですから…。何か明るい材料が見つからないんですよ」と語り、「どうしたらいいのかとほんとに思ってしまいますよね」と懸念を示した。
番組MCを務めた谷繁元信氏は「ドラゴンズが点を取れない、ここという時に1本が出ないというのは、ここ数年ずっと言われてますよね。打開策というのはやっていると思うんですよ。打順を変えたり選手を代えたり、準備も絶対やっていますから」と説明。「これをやれば打てるようになるというものがないからみんな苦しんでいると思うんですよね。だから、今まで同じように準備をして練習に取り組んでやっていくしかない」と続けることの重要性を説いた。
笘篠氏も「外国人選手を3枚並べたり、手を打ってはいるんですよ」と同調。「走塁に関しては（盗塁は）開幕戦の岡林だけですから点を取れないんだったら足絡めていくなど、これから色んなことをやっていかないと。このままの状態でいくとほんとにキケンですよ」と危機感を示した。
中日は、開幕9試合でリーグワーストの13得点、チーム打率.219。32イニングタイムリー無しと深刻な得点力不足に陥っている。
