◆ 大卒3年目、ブレイクの予感
阪神の大卒3年目右腕・村上頌樹が巨人打線を7回パーフェクトに封じる快投。1点リードの8回表に代打を送られ、大記録達成の夢は絶たれたが、延長10回に近本光司が勝ち越し適時打を放って2-1で競り勝った。
2020年のドラフト5位指名、この日が一軍4試合目の登板だった右腕が躍動した。
2回には智弁学園高の先輩にあたる岡本和真を空振り三振に仕留めるなど、7回まで打者21人に対し無四球・無安打の快投を見せた村上について、12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した館山昌平氏は「球速も140中盤くらいですが、映像を見る限りスピンがかなり効いているなという印象がありますね」とコメント。
ストレートの質の良さを武器に挙げつつ、「小さな変化球があるので、ストレートを待っていると当てに行かざるを得なくなる。カットボールにツーシーム、フォークなども持っているので、かなり小気味良いピッチングという表現が一番合うのではないか」と巧みな投球術が光ったと分析した。
一軍での実績こそまだないものの、ファームでは2年連続で最優秀防御率・最高勝率の二冠に輝いた有望株。ついにブレイクスルーを果たすのか、次回登板にも大きな期待がかかる。