木下のヒーローインタビューに館山氏も熱視線
開幕から9試合で2勝と苦しんでいた中日が5連勝中の広島を撃破し、連敗を3でストップした。
大野雄大の手術にダヤン・ビシエドの登録抹消など、驚きのニュースが連発していたこのところの中日。この試合でも、好投していた先発・福谷浩司が4回につかまり2失点。嫌な流れがバンテリンドームに漂ったが、ここから打線が奮起する。
直後の4回裏に龍空の犠飛で追い上げると、6回裏にはソイロ・アルモンテが復帰後初本塁打をライトスタンドに叩き込んで同点。さらに木下拓哉の適時打と、代打で登場したアリスティデス・アキーノにも1号2ランが飛び出し、一挙4得点で試合をひっくり返した。
試合後のヒーローインタビューでは、アキーノが「ありがとうございます!最高です!」と笑顔で挨拶。日本語を披露してホームのファンを沸かせる。
同じくお立ち台に登った木下は「今日の勝ちがすごく勢いのつく勝ち方だったと思いますし、明日は試合ないですが、弱いチームは練習するしかない。しっかり練習して、あさってからの巨人戦3つ勝てるように頑張ります」と喜びながらも気を引き締めた。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の館山昌平氏は、この木下のヒーローインタビューを目にして「この責任感はすごいですよね。巨人戦から期待したいと思います」と扇の要の力強い言葉に期待を抱く。
さらにアルモンテとアキーノの“AA砲”アベック弾には「大きいですね。それまで遠藤投手(広島先発)が頑張っていたんですが、一発の流れって怖いですね」とし、ひと振りで試合の流れを変えられる助っ人のパワーを称えた。
深刻な得点力不足で苦戦を強いられている立浪ドラゴンズだが、この勝利が逆襲の号砲となるか。
助っ人勢の躍動含め、ここからの戦い方に注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』