18イニング連続無失点で防御率は0.39
西武は15日、敵地で日本ハムに10-0で快勝。先発した髙橋光成は7回1安打無失点の快投を見せ、今季2勝目(1敗)を掴んだ。これで2戦連続の無失点投球となり、連続イニング無失点も「18」まで伸ばしている。
初回は一死から2つの四球を出すも無失点で切り抜け、3回も先頭に安打を許しながらも無失点。味方の援護を受けた中盤以降はテンポも良くなり、あれよあれよという間に21個のアウトを奪っていく。
この日は7回を投げて101球、四球は4つ与えたものの、許した安打は3回に松本剛に浴びた1本だけ。5奪三振で無失点という快投だった。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣も、西武のエースの投球に賛辞の言葉を送る。
現役時代に大洋のエースとして通算201勝を挙げた名投手・平松政次氏は、髙橋のこれまでの印象について「追い込んでとにかくストレートという投球が目立っていた」と明かしつつ、「今年はキャンプの時から足を上げ方を少し変えて、さらに速いボールを投げようという工夫をしていたんですが、変化球にもキレが出てきましたよね」と9年目の進化について言及する。
今季のパフォーマンスを見ても、「フタを開けて見たら変化球が多い投球になっていて、非常に攻略しづらい投手になったなと思います」とコメント。磨いてきた威力抜群の速球だけでなく、変化球の精度向上も成績向上につながっていると解説した。
同じく番組に出演した通算180勝右腕の斎藤雅樹氏も「ずっと良い投球が続いていますよね」と右腕の好調ぶりに目を細め、「先日は今井達也投手が完封勝利を挙げていましたが、この2人が西武を引っ張って行くんだろうなと」と“2本柱”の形成にも期待を寄せる。
昨季キャリアハイを更新する12勝を挙げた26歳だが、今季はさらなる上積みにも期待が高まる。ライバルの多いパ・リーグの先発投手たちと競い合い、初のタイトル獲得も現実のものとすることができるか。好スタートを切ったレオのエースから目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』