ニュース 2023.04.16. 22:10

早大が開幕戦白星 3番・熊田任洋が2ラン含む3安打3打点「チームの勝利のためにベストを尽くすだけ」

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【東京六大学野球・春季リーグ戦】
○早大 9 - 1 東大●
<16日・神宮>

 早大は3番・熊田任洋内野手(4年・東邦)が右越え2ランを含む3安打3打点と躍動。14安打9得点の猛攻で東大に大勝し、開幕戦を白星で飾った。

 吸い込まれるように懐へ入ってきた球は、熊田のバットから逃げられるはずもなかった。2点リードの3回二死一塁、東大の左腕・鈴木のやや真ん中に入った122キロスライダーを完璧に仕留め、右翼席へ運んだ。「甘い球をしっかりと一発で仕留めることが出来た」。この一発で早大は主導権を握ると、熊田も8回にタイムリー二塁打を放つなど、猛打賞の活躍で打線をけん引し、チームを開幕白星発進に導いた。

 昨秋は二塁手のレギュラーとして全10試合に出場していたが、新チーム始動時に小宮山悟監督に「ショートをやりたい」と直訴。大学ラストイヤーを迎えた今年から遊撃に復帰した。「ショートはチームの華ですから、自分が守りたい」とこだわりは強い。この日、守備機会は9回二死一・二塁で代打・鈴木太のゴロをさばいた一度のみだったが、無難にこなした。

 この日は東邦高で同級生だった中日・石川昂弥内野手が巨人戦(バンテリンドーム)に「4番・三塁」で出場し、一軍復帰後初打点をマークするなど2安打1打点。プロの舞台で活躍する高校時代のチームメートの活躍に「最近4番を打って結果を出している。石川に負けないように、自分もやっていきたい」と刺激を受けている。「(自分もプロに)最終的には行きたいと思います」と力強く宣言したが、「チームの勝利のためにベストを尽くすだけ。その結果、良い成績が残せれば」と熊田。頼れる背番号1はチームの勝利を第一に掲げ、5季ぶりのV奪回に照準を定めた。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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