ニュース 2023.04.16. 23:56

早大・加藤孝太郎が1失点完投、伝統のエースナンバー11を背負い「今まで以上にしっかり結果を残さないと」

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早大・加藤孝太郎投手[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
○早大 9 - 1 東大●
<16日・神宮>

 早大は14安打9得点の猛攻で東大に大勝し、開幕戦を白星で飾った。

 開幕投手を務めたのは、昨秋の最優秀防御率に輝いた、加藤孝太郎投手(4年・下妻一)。「これからリーグ戦を戦っていく上で今日の初戦というのはすごく大事だと思っていたので、今後に繋がるようなピッチングをしたいと思って登板しました」。初回はわずか9球で三者凡退と上々のスタートを切ると、3回まで無安打投球を披露。4回は先頭の酒井捷に右越えソロを被弾したが、許した得点はこの1点のみ。途中、雷雨により試合は51分間中断したが、それでも集中力を切らすことなく9回112球を投げ抜き、4安打1失点。自己最多となる11奪三振と圧巻の投球で、自身4度目の完投勝利を挙げた。

 今季から背負う早大のエースナンバー「11」にふさわしい快投で役目を果たした右腕は、今季の目標を問われると「とにかく優勝したい、そこだけですね」と即答。第一先発、そしてチームのエースとして「今まで以上にしっかり結果を残さないといけないですし、結果以外にも普段の練習とか、そういった面も周りから見られていると思うので、チーム内外含めしっかり見られているという意識を持ちながらやっていきたい」と気を引き締めた。

 小宮山悟監督も「しっかりと投げてくれたのでホッとしています。素晴らしいピッチングだった」と賛辞。「去年1年間投げ続けて、11番にふさわしいピッチャーになりましたので。明日以降、色んなものに対して矢面に立って、自分が早稲田を背負って立つくらいの気持ちでいると思う。その気持ちを大事にやってもらいたい」と新エースにさらなる期待を寄せた。
 
 悲願の優勝へ向け、最高のスタートを切ったが、まだまだ先は長い。「今日は1勝しただけなので、しっかり明日勝って、2連勝で勝ち点を取れるようにしたい」と背番号11。この日掴んだ手応えを、5季ぶりのV奪回への足がかりとする。


取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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