ニュース 2023.04.18. 19:14

法大が逆転勝利で勝ち点2 2番手・武冨陸が3回0封で今季初白星「4年生で繋げたことが何よりも嬉しい」

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法大の内海壮太内野手(左)、武冨陸投手(右)
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
○ 法大 4 - 3 立大 ●
<18日・神宮>

 法大は武冨陸投手(4年・日大藤沢)が2番手で今季初登板を果たすと、3回無失点の好投でリーグ通算3勝目。立大に逆転勝ちを収め、勝ち点2とした。

 先発した尾﨑完太投手(4年・滋賀学園)が3回に2者連続本塁打を浴びて、この回で降板。3点ビハインドの4回、マウンドに上がったのは背番号17だった。ラストイヤーを迎えた今季、前日までの計5試合で登板機会は一度もなく「吉鶴が同じ左、同じ中継ぎで自分が結構投げれなくて。5試合出れなかったことが悔しかった」。それでも、「実力不足だと思ってやってきて、自分の出番が来たらしっかり抑えようという気持ちでやってきた」と来たるべき出番に備え、準備を重ねてきた。

 4、5回は得点圏に走者を背負うも、得点は与えず。6回は立大の中軸を三者凡退に打ち取って3回2安打無失点、毎回の4奪三振と快投。7回に打線が逆転に成功し、今季初マウンドで白星を掴んだ。

 7回からは塙雄裕投手(4年・常総学院)が3イニングを無失点で封じ、試合を締めた。4年生投手3人のリレーで勝利を掴み、加藤重雄監督は「今日はみんなよく踏ん張ってくれたので、4年生だけで繋ぎました。(武冨は)本当によく踏ん張って投げてくれた」と目を細めた。武冨も「4年生で繋げたことが、何よりも嬉しい」と感慨深げに喜びをかみ締めた。

 法大は慶大に続き、立大からも勝ち点を奪い、単独首位に躍り出た。それでも指揮官は「まだまだ勝ち点2では、ようやく5合目まで上がったかな」と6季ぶりの優勝へ、気を引き締めた。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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