2023.04.20 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 3 | 終了 | 1 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
京セラD大阪 |
選手を気遣う“ナカジマジック”
オリックスは20日、楽天とのロースコアの接戦を制し2連勝。本拠地でカード勝ち越しを決めた。
先発投手の山﨑福也が7回途中1失点と好投し、その後は比嘉幹貴、山﨑颯一郎と継投。チーム最多4セーブを挙げているクローザー・平野佳寿がベンチから外れていた中、9回のマウンドには2日前のカード初戦に痛恨の逆転弾を浴びていたジェイコブ・ワゲスパックが上がり、試合を締めくくった。
同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した球界OB解説者は、オリックスの投手起用に熱視線。前回登板で敗戦投手となっていたワゲスパックを2点リードの9回に起用した首脳陣の“意図”を推察した。
かつて巨人の投手コーチを務めていた斎藤雅樹さんは、「やられた後というのは、いかに早くそれを払拭できるかというのが大事」と、救援に失敗したリリーフ投手を起用する際のポイントを指摘し、今回の起用は「勝ちパターンとして大事な投手だよ」というワゲスパックへのメッセージも込められていたと分析。
また、監督経験がある大矢明彦さんも、「こういう場面で使う投手というのは、選手の立場からすると“自分が信用されているかどうか”というのが意外と気になるんですよ。打たれたから使わなくなってしまうとか、少しランクを落としたところで使ってしまうと、それだけでテンションが下がっていってしまう。特に外国人選手ですから。そういうことをすぐ挽回させるという使い方だと思います」と解説した。
リーグ3連覇、2年連続日本一を目指すオリックス。“ナカジマジック”と呼ばれた大胆かつ繊細な采配は今季も健在だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』