ニュース 2023.04.22. 11:09

WBC決勝で大谷翔平の登板の舞台裏 栗山監督「全てのリスクを背負って、勝負しないと神様が勝たせてくれないと思った」

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最後を締めた侍ジャパン・大谷翔平
 22日に日比谷公園で「ラジオパーク」を開催し、同日に放送された『八木亜希子 LOVE&MELODY』の公開生放送に侍ジャパン・栗山英樹監督がゲスト出演した。

 WBC決勝戦で、1点リードの9回に日本はDHを解除して大谷翔平(レッドソックス)を投手、4番・吉田正尚に代えてセンターの守備固めで牧原大成(ソフトバンク)を入れた。番組パーソナリティの八木さんが、吉田選手をベンチに下げ、大谷を投手にしたことで、もし同点にされていた場合、どのような采配を振るう予定だったのか質問。

 栗山監督は思わず、「すごいところ突っ込みますね」とびっくり。「そうなっていたら、日本に帰って来れていないです。確かに間違っていないです。同点まで翔平をマウンドにあげようと最後思っていましたけど、ビハインドになったらマウンドに上げられなくなる。いろんなことを考えていた。正直、八木さんの言われた通りです」と続けた。

 「そのことを考えて監督が采配しないといけないんですけど、こちらがリスクを背負わないと、あのチームをやっつけられない。そういう時って勝つって決めて、全てのリスクを背負って、勝負しないと神様が勝たせてくれないと思った。あっているかどうかはわからないけど、ここで勝ち切ると決めて勝負にいかなかったら、中途半端なことをやっていたら勝たせてくれない」。

 「絶対にこれで決めますと、選手たちにメッセージを送っていますし、翔平にも全部代えていますよと、僕のメッセージです。全てのことを翔平に託した。その勝負をしますよ、こっちもリスクを背負っていっている。そういう空気は大事。同点になってもいいかな、やられるかもしれないと僕が思った瞬間に、思ったことが現実になる。そっちに引っ張られると僕は思っていますね。厳しい試合ほど僕がリスクを背負わないといけない」。

 「あそこは言わなかったですけど、結構記者には優勝した瞬間の映像が浮かんでいるというのを1年前から言っていたんですね。ただ、誰が投げているというのはいろんな選手の心の中があるから、言って来なかったんですけど。まさにあのシーンをイメージしてそういう状況になったわけですから、勝つならこれしかないと僕は思った。勝つならこれしかないので、守り切るために一番良い選択肢を取るプラス、絶対に情に流されないと決めていましたよ」。

 大谷投入の決断の裏側を語った。

(ニッポン放送ショウアップナイター)
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