● 中日　0 － 2　阪神 ○
＜2回戦・バンテリンドーム＞

　阪神が敵地で中日に快勝。前回登板は7回まで完全投球を見せながら代打を送られて降板となったことが話題を呼んだ村上頌樹がこの日も見事な投球を見せ、9回2安打無失点の完封勝利でプロ初勝利を掴んだ。

　立ち上がりから抜群の制球力で三者連続三振を奪うと、この日も4回まで一人の走者も許さぬパーフェクトピッチングを展開。5回一死から福永裕基に安打を打たれ、完全投球は途切れるものの、落ち着いて後続を斬って無失点を継続していく。

　そして前回登板では上がれなかった8回のマウンドに向かうと、先頭の福永に2本目を安打を浴びてしまったが、ここも後続を連続三振で二死。最後は代打のアリスティデス・アキーノを145キロの速球で空振り三振に仕留め、雄たけびをあげた。


　打線も相手先発・髙橋宏斗を前に5回まではゼロ行進が続いたところ、6回表に村上が安打で口火を切り、近本光司の適時三塁打で先制に成功。中野拓夢にも犠飛が飛び出し、2－0とリードを奪う。

　追加点は奪うことができなかったが、村上は2点リードの9回も続投。先頭のオルランド・カリステを空振り三振に斬って自身初の2ケタ奪三振となる10個目の三振を奪うと、後続も危なげなく仕留めて27個のアウトをゲット。通算5試合目のプロ初勝利を見事なプロ初完封で飾った。

　安定したコントロールと緩急自在の投球で中日打線を手玉に取り、この日は9回・105球で被安打2、無四球・10奪三振で無失点という快投。これでチームの連敗も2でストップした。