ニュース 2023.04.23. 07:00

“山梨のデスパイネ”早大・野村健太が1試合2HR 14安打8得点の猛攻で開幕3連勝

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早大・野村健太内野手[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
早大 8 - 2 立大 (22日・神宮)


 早大は打線が14安打8得点と爆発すると、エース・加藤孝太郎投手(4年・下妻一)が7回2失点と快投し、立大に快勝。6番・野村健太内野手(4年・山梨学院)が2本塁打を放つなど、計4本の本塁打が飛び出した。

 スタンドインするより早くガッツポーズが飛び出すほど、最高の感触が野村の両手に広がった。5点リードの3回、先頭で迎えた第2打席。立大の2番手・吉野の失投を見逃さず、高めに浮いた140キロ直球を迷わず強振。「真っすぐをセンターに打ち返すことだけを考えて、ちょうど甘いコースに来てくれたので、思い切り打ちました」。打球は大きな弧を描き、左中間スタンド中段に着弾。山梨学院高時代に通算53発を放ち、“山梨のデスパイネ”として名を馳せていた右の大砲は、大学入学後はリーグ戦での本塁打はなく、ノーアーチで大学ラストイヤーを迎えていた。通算114打席目で飛び出した待望のリーグ戦初本塁打に「バッチリでした」と声を弾ませた。

 勢いに乗った野村のバットは止まらない。5点リードの7回無死では2本目となる左越えソロ。「リーグ戦、まだ1本も打てていない中で、そこで打てて気持ちが楽になって。その後の打席も内容の良い打席を迎えることができました。甘い真っすぐをしっかりと捉えられたことが良かった」とうなずいた。

 背番号5の1試合2発の活躍に、小宮山悟監督も「見事なホームランでしたね、ようやく出てくれた」と絶賛。「1本出たことによってかなりリラックスして打席に立てるでしょうから、またやってくれると思います」とさらなる活躍を期待した。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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