無敗のサイスニードを撃破
DeNAがロバート・ガゼルマンの投打での粘りと、打線の繋がりでヤクルトに快勝。単独首位をキープすることに成功した。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の田尾安志氏は4回のピッチャーのガゼルマンの打席に注目。「2アウトランナー無しから7番の伊藤光が出て、柴田(竜拓)が歩いてガゼルマン。普通ガゼルマンで終わりですよね」と想定しながらも「そのガゼルマンが追い込まれたあと、難しい低めのボール球を見逃して結局フォアボールを取るんですよね。ここのフォアボールが非常に効いたと思いますね。これでサイスニードの緊張が切れたのかなという気がします」と指摘。その結果、続く佐野恵太にも押し出しのフォアボールを与えたきっかけとなったと分析した。
同じく解説の五十嵐亮太氏は「ガゼルマンのスイング嫌ですね。ピッチャーからするとちょっとでも甘いところ入ると長打になるようなスイングしているんで、どうしてもボール球を振らせたいという気持ちになるんですけど、それを見送る。低めの変化球を見送られるとなかなか抑えるのが難しいかなという雰囲気は見えましたね」と野手顔負けのスイングと選球眼を絶賛。
MCの谷繁元信氏は「ランナーがいない時はあんなバッティングしないんですよ。スコアリングポジションに行ったときに、ものすごい集中力で打つんですよ。バッターと同じように攻めていかないといけないですよね」と4月8日にも中日の涌井秀章からタイムリーを打った助っ人の打撃は侮れないとした。
また田尾氏はDeNAの打撃に「いい感じで点取ったなという気がしますよね。2アウト後の得点が多いですしね。こういうときは強い。接戦でも強い印象が出てきましたね」とし、谷繁氏は「淡白なときな淡白で、ここって時はみんなが集中力増して打線になっていく。これが長く続くと嫌な打線になります」と分析。
また谷繁氏は5回の牧秀悟と桑原将志との間でエンドランを成功した場面を例に上げ「今年はいいタイミングでエンドランをすごくかけるんですよ。もしかしたらですけど今年から三浦監督の横にいる相川(亮二)コーチと三浦監督が相談しながらエンドランのタイミングを考えているのではないかな。今年は動きがすごくある」と参謀役の存在にも目を向けた。
ピッチャーの打席でも諦めない姿勢に加え、得点のバリエーションを増やして勝ち星を重ねる三浦ベイスターズ。勢いだけではない強さも感じさせる勝ち方だった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』