ニュース 2023.04.27. 19:31

リーグ戦初安打が勝ち越し弾!青学大1年生・谷口勇人「大学野球を引っ張っていくようなバッターに」

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青学大・常廣羽也斗投手(左)、谷口勇人外野手(右)[写真=灰原万由]
【東都大学野球・春季リーグ戦】
○ 青学大 2 - 1 日大 ●
<27日・神宮>

 青学大は1-1の8回、代打・谷口勇人外野手(1年・大阪桐蔭)のリーグ戦初安打となる勝ち越しソロが飛び出し、日大に連勝。開幕戦黒星から4連勝で勝ち点2とした。

 狙いを定めたように、谷口は鋭くバットを振り抜いた。8回、先頭の大手に代わってコールされたのは1年生ルーキー・谷口だった。「監督さんに『次の回先頭で行くぞ』と言われた時に、先輩の方から後押ししてもらって。ヒットをしっかり打ちたい、後ろにつなぎたいと思って打席に入った」。カウント2−0からの3球目、内角高めの直球を強振。「2ボールだったので、ここは(カウントを)取りにくる真っすぐを投げてくると思ったので、真っすぐ1本を待っていました」。勢いよく飛び出した打球は右翼フェンスを越え、勝ち点2を呼び込む値千金の決勝弾となった。

 1年生ながら「8番・右翼」で開幕スタメンを勝ち取るも、4試合連続無安打。この日初めてスタメンを外れ、「思い切ってやっていこうと思っていたんですけど、なかなかそれが表に出なくて苦しかった部分もあった」。それでも、通算13打席目で試合を決める一発を放ち、「今まで4試合スタメンで出させてもらっていて、なかなか結果が出せない状況だったんですけど、入った時には少し安心して、すごく嬉しい気持ちがありました。大学野球でまだヒットが出ていない中でああいうバッティングができたというのは嬉しい。今日の勝ち越しホームランが打てて、少し自分の気持ちに余裕が出たかなと思います」と安堵の笑みを浮かべた。

 安藤寧則監督も「本当にボールに対してのアプローチは上手いバッター、両方打てて長打も打てるところが彼の魅力。今までノーヒットだったのでやっと出た1本、貴重な1本ということで良かった」とうなずいた。
 
 大阪桐蔭では昨春のセンバツで日本一を達成し、決勝・近江戦では満塁本塁打を放った経験を持つ。持ち前の勝負強さを神宮でも見せつけた背番号9は今後の大学野球生活について「チームの勝利に貢献できるバッターというのはもちろんなんですが、大学野球を引っ張っていくようなバッターになれるように頑張りたい」と力強く宣言した。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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